タカタ製のエアバッグが原因のリコールが発生しましたね。トヨタ、ホンダ、日産、マツダなどを含める10社が対象で国内だけでも254万台にもなるそうです。世界でのリコールの車の台数は何と1300万台にもなるそうです。
エアバッグの不具合について
エアバッグの不具合とは、どんなものなのかというと、衝突した時にエアバッグが正常に膨らまずに、部品が破裂して出火する恐れがあるそうです。
その部品は助手席のダッシュボードの中にあり、衝突した時に金属ケース内にガスを発生させて瞬時にエアバッグを膨らませる仕組みになっているようです。
ガスを発生させる薬剤の製造工程などで不備があり、作動時の異常燃焼で金属ケース内の圧力が高まり破裂する恐れがあると。
実際に、このエアバッグの不具合による事故が日本国内でも発生しているのです。
2014年1月、静岡県で起きた事故。トヨタ車でエアバッグの部品が破裂して高温の部品が飛び散って後部座席が焼ける火災が起きています。
アメリカでは、2009年に運転席側にあったエアバッグ部品が破裂して運転手が亡くなる事故が起きていますし、その後もタカタ製のエアバッグが原因での事故が報告されています。
リコールの対象となるエアバッグ
対象となるエアバッグは、2002年以前に製造されたタカタ製エアバッグ。2008年からリコールが繰り返されていたそうです。
車の安全性は、高いと感じていますし、国内メーカーの品質管理の高さは、会社のクライアントなので重々知っています。各自動車メーカーの信頼性にも関わってきますしね。
でも、このエアバッグのチェックは、メーカーでもしきれなかったということなのでしょう。
問題のガス発生剤を作っているのは、タカタのアメリカ工場。不具合を確認する装置がきちんとついているそうですが、この機能を切ったまま製造されていた時期があると2013年に370万台のリコールをしていたようです。
今回のリコールは、不具合を見つける機械を稼働させていた時期だそうですが、記録が手書きで信頼性が欠けることからリコール対象に。というのも、不具合を見つける機械が作動していたという手書きの記録の期間の製品でも不具合が発生しているそうです。
所感
自動車に乗る人を守るためのエアバッグが原因で事故が起きてしまっています。リコール対象車には封書(DM通知)が家に届きます。各車メーカーのホームページには修理が終わるまでは乗らないようにと呼びかけをしているところもあります。
修理については、約1時間程度で終わる作業でもちろん無料です。これは新車で購入した車だけでなく中古車も対象です。