2014年 第96回全国高校野球選手権大会(甲子園)の1回戦、3日目の試合
試合
- 第1試合 健大高崎(群馬県)vs岩国(山口県)
- 第2試合 鹿屋中央(鹿児島県)vs市和歌山(和歌山県)
- 第3試合 佐賀北(佐賀県)vs利府(宮城県)
- 第4試合 三重(三重県)vs広陵(広島県)
健大高崎(群馬)vs岩国(山口)の見どころ
チーム打率 | 総得点 | 総失点 | |
---|---|---|---|
健大高崎(群馬県) | 0.364 | 36 | 6 |
岩国(山口県) | 0.324 | 28 | 9 |
【見どころ】
健大高崎は、群馬県の地方大会で機動力と打撃力で勝ち抜いてきた学校です。その中でも眼を見張るのが35盗塁という大会記録を更新していること。打率4割を超える打者が7人いるため、足を使った得点と打撃を絡ませた得点力。その裏で気になるのが地方大会6試合で6失点という低さ。
春夏連続出場の岩国。エースの柳川投手はキレのあるスライダーを武器に相手打線を抑えてきました。地方大会では1点差の僅差で勝ち残っている試合が目立ちますが、ピンチにも動じない精神力で試合を制してきています。ここ一番での打撃力で得点を取れるチーム。
失点の少ない両校、共に投手および守備力が試合の展開を左右しそうです。どちらが先にリラックスした状態で試合に望めるか、先制点を取るかで試合の展開が変わりそうな気配。
鹿屋中央(鹿児島県)vs市和歌山(和歌山県)の見どころ
チーム打率 | 総得点 | 総失点 | |
---|---|---|---|
鹿屋中央(鹿児島県) | 0.314 | 34 | 5 |
市和歌山(和歌山県) | 0.340 | 28 | 9 |
【見どころ】
鹿児島代表の鹿屋中央は春夏通して初出場。エースの七島投手は25回1失点と安定した投球で代表を獲得。打率5割に近い木原選手につなぐためにも、その前の打者は類に出て得点の加算をしていきたいところ。初戦突破のためには、どう打線をつなげて木原選手につなげるかがポイントになりそう。
市和歌山は、10年ぶり4回目の出場。主将でエースの赤尾選手が柱のチームです。和歌山県の地方大会決勝戦では打撃力に定評のあった智弁和歌山を延長11回まで2失点に抑える好投を見せ、その存在感をアピールした。主力メンバーの中には打率4割を超える打者が4名おり、伝統の機動力は地方大会の結果からも分かるように今も健在です。
両校ともエースの存在が大きいため、打者をどう攻略していくかがポイントになる。しかし、市和歌山はエースの赤尾投手を始め、小窪投手、稲垣和投手の継投もあり投手力があるため有利な試合展開になりそう。
佐賀北(佐賀県)vs利府(宮城県)の見どころ
チーム打率 | 総得点 | 総失点 | |
---|---|---|---|
佐賀北(佐賀県) | 0.270 | 15 | 8 |
利府(宮城県) | 0.367 | 44 | 9 |
【見どころ】
佐賀北は2年ぶり4回目の出場。佐賀県地方大会ではロースコアで勝ち残ってきたチームだけに、どれだけ粘り強い守備と得点圏内に走者がいるときに確実に得点に結び付けられるかが1回戦突破の鍵を握りそうです。
利府は夏は初出場。2009年に21世紀枠でセンバツに初出場しベスト4入りを果たしている。宮城県地方大会では過去に5度の決勝進出をしている実力のある学校ではありますが、夏の甲子園に出場するのは初めて。長打力のある万城目選手、上野選手、竹内選手の活躍が得点力につながっている。
佐賀北の福井投手、横尾投手が利府の強力打線をどう抑えるかがポイントになりそうです。利府の打線に火がつくと佐賀北は、追いつくだけの打撃力不足で厳しい状況に追い込まる恐れがある。
三重(三重県)vs広陵(広島県)の見どころ
チーム打率 | 総得点 | 総失点 | |
---|---|---|---|
三重(三重県) | 0.410 | 50 | 15 |
広陵(広島県) | 0.330 | 42 | 9 |
【見どころ】
三重は2年連続12回目の出場。三重県地方大会では、5試合で50得点と超攻撃的な野球で甲子園へのキップを手にしたチームです。チーム打率4割1分0厘と4割を超えている強力打線なだけに打撃が繋がり始めたら止めるのが難しい。
広島県の広陵は4年ぶり21回目の出場。OBに元阪神の金本選手がいる。過去に春は優勝3回、準優勝3回。夏は準優勝3回と優勝候補の1校で今大会では優勝して深紅の優勝旗を広島に持ち帰りたい。投打ともに目立った選手おらず、全員野球にて勝ち残ってきたチームなだけに打線の繋がりが試合の明暗を分けると思われます。
長打の三重、一発は無いがつなぎ打線の広陵。両校とも打撃力のあるチームなだけに投手のでき次第で勝敗が別れることは必至。打撃がどれだけ投手を助けられるかも見どころです。