16世紀前半に在位したイングランド王のヘンリー8世。
結婚と離婚を繰り返す生涯は、多くの小説や映画にもなっており、シェイクスピアも彼の歴史劇を書いたほどです。
私生活ばかりがクローズアップされますが、五か国語や神学等に通じ、舞踏や音楽等にも造詣が深くイングランド王室史上最高のインテリと言われています。
その彼の知的さを垣間見ることができるひとつに「しょうが」があります。
当時、流行していたペストに「しょうが」が効能を持つとされ、彼が国民に食べるよう推奨したことからあるクッキーが生まれました。
それはクリスマスによく食べられる人型のジンジャークッキー。
クリスマスツリーにもよく飾られていますよね。
その人型はヘンリー8世の大きなお腹をモチーフにして作られたとか。
実際に「しょうが」がペストに効く成分を持つわけではありません。しかし体の循環機能を高め、血行を促進させることで病気を予防してくれます。
ヘンリー8世は体を温めてくれる「しょうが」の力を知っていたのです。
ダイエットに大敵なのが体の冷え
体が冷えてしまうと基礎代謝が減り、血行が悪くなって太りやすい体になってしまいます。また、体内の水の代謝も正常に行われなくなり下半身がむくんだり、下腹が出てくるようになります。
その冷えを解消するには以下のことが大切です。
- 体を温める食べ物を取る
- 適度に体を動かす
- 冷暖房の設定温度は適温を守る
- シャワーではなく湯船につかる
- 早寝早起きをして規則正しい生活をする
今回は体を温める食べ物について取り上げてみましょう。
私たちが食べているものは、この3つに分けることができます。
「体を温める食べ物」
「体を冷やす食べ物」
「どちらでもないもの」
だからといって、体を温める食べ物ばかりを食べれば良いというわけではありません。
冷える食べ物を避けるのは、現実的でないばかりか摂取できるはずの栄養素や酵素が取れなくなってしまいます。
冷やす食べ物は熱を加えることで、冷やさない食べ物になります。火を通したり、温める食べ物と組み合わせて食べるようにしましょう。
そのうえで、ダイエット中は体を温める食べ物をなるべく取るように心がけると良いのです。
体を温める食べ物の見分け方
- 寒い地方で取れるもの(鮭、さくらんぼ等)
- 水分が少なく硬いもの(かぼちゃ、にんにく等)
- 色が濃く黒に近いもの(小豆、赤ワイン等)
- 土の中で取れるもの(たまねぎ、にんじん等)
- 塩の多いもの(味噌、チーズ等)
以下の一覧で、あなたが日頃食べている食べ物をチェックしてみてくださいね。
体を温める食べ物・冷やす食べ物・どちらでもない 主な食物一覧
体を温める食べ物
《穀物・豆類》
もち米、黒米、小豆、黒豆 、納豆
《野菜類》
たまねぎ、にんじん、ごぼう、やまいも、さつまいも、れんこん、らっきょ、かぶ、かぼちゃ、小松菜、ピーマン、しその葉、にら、ねぎ、わけぎ、にんにく、パセリ、しょうが
《果物類》
さくらんぼ、桃、プルーン、ざくろ、ライチ、栗、くるみ
《肉・魚類》
鶏肉、鶏レバー、豚レバー、羊肉、卵、さば、いわし、かつお、鮭、えび、ちりめんじゃこ、めんたいこ
《香辛料》
味噌、しょう油、唐辛子、豆板醤、こしょう、山椒、八角、クローブ、シナモン、わさび、あら塩、黒砂糖
《油脂類》
ごま油、大豆油、ひまわり油、サフラワー油
《その他》
紅茶、赤ワイン、日本酒、紹興酒、チーズ
体を冷やす食べ物
《穀物・豆類》
小麦、白いパン、そば、こんにゃく、豆腐
《野菜類》
トマト、なす、キュウリ、レタス、ほうれん草、はくさい、セロリ、かいわれ、大根、とうがん、にがうり、しめじ、スイカ
《果物類》
柿、梨、キウイ、バナナ、メロン、パイナップル、マンゴー、ゆず、レモン
《肉・魚類》
馬肉、かに、鱧、うなぎ、しじみ
《香辛料》
白砂糖、オイスターソース、テンメンジャン
《油脂類》
バター、マヨネーズ
《その他》
コーヒー、緑茶、牛乳、ビール、ジュース、合成酢
どちらでもないもの
《穀物・豆類》
玄米、うるち米、空豆、大豆、トウモロコシ、黒パン
《野菜類》
キャベツ、ブロッコリー、春菊、チンゲンサイ、しいたけ、たけのこ、里芋、じゃがいも
《果物類》
グレープフルーツ、ぶどう、いちじく
《肉・魚類》
牛肉、豚肉、舌平目、すずき、さより、しらうお、いか、くらげ、鯉、たちうお
《香辛料》
氷砂糖
《油脂類》
べにばな油
《その他》
はちみつ、黒みつ
体を温める食べ物、冷やす食べ物、どちらでもないものをバランス良く取って健康な体づくりをしましょう。
健康体こそがダイエット成功への一番の近道です。
体温を1度上げると基礎代謝が12%上がるそうです。
食べ物から体を温めて、寝ているだけでも痩せる体づくりをいっしょに目指しましょう!
次回
「痩せやすい体に変身!体内環境を整えるスープを飲んで脂肪を燃焼」についてお伝えしたいと思います。
体を温めるスープはダイエットの強い味方。
食材の栄養やうま味がまるごと取れる滋養豊かなメニューです。
たくさんの野菜を使ってスープを作り、体内環境を整え、脂肪を燃焼させます。お腹いっぱい食べられる我慢いらずのダイエット法です。