京都通に聞いたおすすめの紅葉名所の大覚寺(だいかくじ)。
東側に国指定名勝の大沢池があり、日本最古の庭園池の周りに色づく紅葉が水面に映り、その奥に大覚寺を望める絶景スポットがあります。池がある寺院の紅葉は木々の紅葉と、水面にうつる紅葉を楽しめます。
大覚寺の紅葉情報
嵯峨天皇の離宮「嵯峨院」を寺とした大覚寺は、今も王朝の雰囲気に満ちた優雅な場所です。遠く王朝人を偲び竜頭鷁首の船を浮かべての観月祭や山々が紅葉する秋、大沢池はとりわけ色めきたってきます。
池畔の紅葉が光を受けて水に映える様までが典礼優美であり、御所風の宸殿や書院など「大覚寺御所」と呼ばれる伽藍と合わせて、しばし平安王朝の夢の世界に心を遊ばせる嵯峨野きっての景勝地です。
百人一首でお馴染みの「名古曽の滝」跡もいにしえを思い浮かべます。
貞観十八年(876年)、嵯峨天皇の皇女正子が草創した大覚寺は、真言宗大覚寺派の本山であり、門跡寺院の寺格を保つ大寺院です。東方の大沢池は中国の洞庭湖を模した広大な池で、四季折々風情がありますが、紅葉の頃は朱が映えて絵のような美しさです。
中国の洞庭湖を模して造影された大沢池は庭湖とも呼ばれる東西南北におよそ200メートルある人工池です。平安時代初期の嵯峨天皇の離宮「嵯峨院」の旧外苑であり、菊ヶ島、庭湖石などが往事の面影を伝えています。
北側の名古曽の滝など多数の和歌にも詠まれた月見の名所で、平安初期の庭園遺溝として国の名勝に指定されています。
大覚寺の紅葉見頃時期
11月中旬から12月上旬
大覚寺の紅葉ライトアップ
毎年、11月中旬から12月上旬にかけて、夜間拝観が行われています。
2008年より夜間拝観が行われており、大沢池や宝塔がライトアップされることで、水面に紅葉や船影画映り込む景色が楽しめます。
また重要文化財を含む旧嵯峨御所大覚寺所蔵の寺宝「五大明王像」をはじめとした秋の名宝展も見逃せません。
- 夜間拝観時間:17:30~20:00
- 夜間拝観料金:大人500円、高校生以下300円
- 参考サイト:大覚寺公式ホームページ
大覚寺のアクセス情報
- 住所:京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
- 交通(電車):JR山陰本線嵯峨嵐山駅から徒歩17分
- 駐車場:40台(有料:2時間500円)
- トイレ:有り
- 拝観時間:9:00~17:00
- 料金:大人500円、高校生以上300円
- ライトアップ:有り
大覚寺の紅葉動画(YouTube)
まとめ
大覚寺は紅葉スポットとしても有名で、紅葉シーズンになると多くの人が参拝に来られます。特に夜間のライトアップは見応えがあります。
紅葉時期には早いですが、大覚寺では他にも催事が行われます。8月下旬に行われる大沢池の灯篭流しは、池に灯籠を放ち、池に漂う灯篭が幻想的な雰囲気を作り出し、時代をタイムスリップしたような、そんな景色を映しだします。
また9月中旬には観月の夕べ(お月見)の行事があり、こちらも毎年大盛況です。大沢池を龍頭鷁首舟で遊覧を楽しんだり、茶席でお月見を愉しんだりすることができます。