自由研究で実験・観察をテーマにして、理科の教科書の内容だったり、本を読んだりして実際に実験・観察を行なって、疑問に思ったことや確かめたいと思ったことを実験・観察で解決していくのが自由研究です。
自由研究の実験・観察内容を上手にまとめる方法で、他の人とは違うまとめ方で楽しさと面白さを感じ取ってもらいましょう。
自由研究をまとめる前に、自由研究の進め方をおさらいしておきましょう。
自由研究のテーマ探し
自由研究で一番大切なことは、テーマ選びです。テーマの選び方で上手なまとめ方ができるかどうかが決まってしまいます。
なぜなら、自由研究の研究をして終わりでなく、まとめるという段階があるからです。
興味のないテーマやネタを選んでしまうと、まとめるのが大変になり、やりたくなくなったり中途半ばになってしまうのです。
自由研究のテーマをどのように見つけたら良いのか?
理科の自由研究で大事なことは、実験・観察を通してテーマに関する仕組みを理解することが大切です。
どんなテーマにしたら良いのか・・・迷っていたり、分からない人は、参考になる本やホームページで確認して興味のある実験・観察を探してみましょう。
自由研究のテーマを決めるポイントとしては、
- 面白そうか?
- 材料が手に入るか?
- 自分でも進められるか?
この3つのポイントに絞ってみましょう。
テーマを選んだら、具体的なデータを取れるかを考えましょう。
テーマを決めたら、何を準備しないといけないのか、参考になる本があるか、自分や両親に相談してデータが取れるかどうかを考えます。
例えば、川の源流から海に出るまでに石は本当に丸くなるのか?
という実験・観察を選んだとします。
実際に川の源流に行くことが可能か?
どうやって源流から川までの流れを確認するのか?
毎日実験・観察データを取ることができるのか?
などを考えると実際に毎日源流まで行くのは難しかったり、実験・観察データを取ることが難しいことが分かります。
では、この実験・観察データを取るためにはどうしたらよいのか?を考える必要があります。
自由研究のテーマを決めたら、具体的なデータを取れるか以下の3つのポイントに注意して選びましょう。
- 身近な材料で入手しやすいか?
- 参考書や本があるか?
- 自分で具体的なデータ収集ができるか?
自由研究のテーマ:実験・観察記録のつけ方
参考になる本や書籍、ホームページでネタが決まり、実験・観察をするために、実験・観察ノートを作りましょう。
実験・観察ノートは、横書きのノートを準備して、左ページだけを使って内容を書いていきます。
- 目的:何を調べたいのか?
- 材料:準備しないといけない材料は?
- 方法・手順:どのような方法で実験するのか?
- 予想:どのような結果になるのか?
- 結果:どのような結果になったのか?
を、ノートの左ページに書いていき、右ページは、実験・観察の様子を書いていきましょう。
実験・観察の様子は、失敗したとか上手くできただけでなく、実験・観察途中の様子も分かるように書くといいです。
実験・観察ノートに記録を残すことが大切になりますので、
- 実験・観察した日
- 実験・観察した場所
- 実験・観察した日の天気・気温
は必ず書いておきましょう。
ここまでの実験・観察データが揃ったら、自由研究のまとめができます。
わかりやすい自由研究のまとめ方
自由研究の結果は、ほかの人に見てもらうことですので、取り組んできた実験・観察の知識や経験を整理していきます。
実験・観察をテーマにした自由研究のまとめ方を簡単にまとめてみます。
- 何に疑問を持ったのかという動機
- 何を調べようと思ったのかという目的
- 自分ではこんな結果になるのではないかという予想
- 必要なものが何だったのかという材料
- どんなやり方をしたのかという方法
- どのようになったのか、予想と何が違ったのかという結論
- 結果について、なぜそうなったのかという考察
- 実験テーマを通して、どんなことを感じたのかという感想
自由研究を初めてする小学生や中学生でも、この順番でまとめることで簡単な書き方となります。
目的や材料、方法については、参考にした本・雑誌などの書籍やホームページに書かれていると思いますので、結果・結論・考察・感想の4つを自分で書いていくだけです。
自由研究をまとめるのに必要な項目
題名・題目
目的に関することなので、短くわかりやすい方がよい
実験をした人の名前
学年や組、名前を忘れずに書きます。
複数人で行なった場合には、みんなの名前を書きます。
テーマを選んが理由
どうして、この実験・観察テーマを選んだのかを書きます。
興味を持ってくれる部分でもありますし、実験・観察テーマの全体が分かる部分でもあるので理解しやすい内容でまとめます。
実験・観察の目的
目的を具体的に書きます。
予想
実験・観察の結果がどうなるのかを想像して予想します。
予想をすることで、これからの実験・観察内容に興味を持ち、実験・観察が楽しくなってきます。
実験・観察をした日付
実験・観察をした日付・曜日を書きます。
天気で実験・観察結果が違うような場合には、天気も書いておくとあとで分かりやすくて良いです。
実験・観察をした場所
どこで実験・観察をしたのかを書いていきます。
場所や温度や湿度や距離なども一緒に書いておきます。
材料
どんな材料を準備したのかを、詳細に書いていきます。
画用紙1枚、新聞紙1枚から書いていき、購入した材料については、価格も書いておくとよいです。
写真を貼っておくと、見た目ですぐにわかります。
方法
どんな方法で実験・観察をしたのかを分かりやすく書きます。
参考にした本やホームページでは、足りない情報だったり、難しい言葉が使われていたりします。
小学生・中学生の同年代の人が見て分かる言葉で書きましょう。
実験・観察の注意点
はさみやカッターなどケガをするような道具を使う場合には、注意点を書いて、上手にできるコツがあれば、一緒に書きます。
結果
実験・観察の結果をそのまま書きます。
思った通りの結果にならなかったからといって、実験・観察結果を書き換えたり、良い結果に無理やりする必要はありません。
自分でした結果がすべてですので、参考にした本などと結果が違くてもよいのです。
わかったこと
実験・観察の目的に沿った内容で書きます。
分かったことを書きますので、実験・観察で確かめなかったことは書く必要はありません。
考察
どのようなことをしたら、結果がでたのかを書きます。
実験・観察は、最初から思うような結果が出ることは少ないです。
失敗したことは何なのかを考えてみて、なぜ、そうなったのかを書いていきます。
感想
実験・観察を行なった結果、どのようなことが分かり、確認できたのかを書きます。
苦労したことや楽しいと思ったことを書いていきます。
参考にした本やホームページ
自由研究のテーマを考えたときや実際に参考にした本、ホームページについて書いておくと、同じような実験・観察をしたい人の参考になります。
自由研究のまとめ方について書きましたが、はじめの頃は、細かいことまでは気にしないでどんどん気になったことを書いていくのも良いです。
次にまとめようと思った時に参考にして、まとめることができると、納得のいく整理ができると思います。
はじめから、上手くまとめることは難しいかもしれませんが、何回もまとめ直しをすることで、足りなかった実験・観察や気になることが出てくると思います。
過去に戻ることが難しいことがありますが、それはそれで、事実を書いていくことが重要です。
本や他の人の意見をまとめるのではなく、自分の考えをまとめるための練習だと思って取り組んでみて下さい。
小学生の低学年、高学年、または中学生や高校生でも自由研究のまとめ方は変わりません。
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