京都通に聞いたおすすめの紅葉名所の広沢池(ひろさわのいけ)。
広沢池は、右京区嵯峨広沢町にあるのどかな雰囲気の池で、昔から月見の名所です。広沢池から周囲を見渡すと小倉山・愛宕山と嵯峨野の自然豊かな山々を見渡すことができる場所となっていて、山の緑や紅葉、広沢池の水面にうつるもみじを見ることができます。
広沢池の紅葉情報
秋半ば、広沢池の西岸のふちに昔から樹立している木々の美しさは「京に美しい田舎あり」と言わしめるほどのスポットです。朝霧につつまれる晩秋の紅葉景色は、日本人にとって忘れがたき故郷の風景を思い出させてくれます。
大沢池と並び京都きっての月見の名所である広沢池は、有名な「名月や」の松尾芭蕉の句が詠まれた場所としても知られています。たおやかに裾野を広げる遍照寺山のふもとを潤す広沢池とその周辺の田園風景は歴史的な風土保存地区として地元の人々の努力で大切に守られています。
遠い平安の昔、都から嵯峨を訪れる大宮人は「千代の道」を通ったといいます。その古道の随所に「千代の古道」の道標も建てられ、いにしえを偲びながらあぜ道や池畔をたどり、紅葉を愛しみながら歩いて行くのも情緒的です。故郷に帰ってきたという心地で広沢池の紅葉を愉しみましょう。
広沢池の紅葉見頃時期
11月中旬から12月上旬
広沢池の紅葉ライトアップ
広沢池では、紅葉のライトアップは行われておりません。
ライトアップは行われていませんが、それにも負けず綺麗な紅葉を楽しむことができます。それは、広沢池から望める嵯峨野の山々から顔を出す太陽です。
もうお分かりですよね。早朝の御来光を広沢池から見てほしいと思います。山の山頂から太陽が上り、御来光を拝みながら、広沢池の水面に映し出される太陽。黄金色に染まっていく広沢池と紅葉のコントラスが何とも言えない素晴らしさです。
カメラを持って、是非記念の1枚となる写真撮影をしてほしいですね。
広沢池のアクセス情報
- 住所:京都市右京区嵯峨広沢町
- 交通(電車):JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩15分
- 駐車場:無し(嵯峨嵐山近隣に有料駐車場有)
- トイレ:無し(道路を渡った池の茶屋向かいの児童公園のトイレが一番近い)
- 拝観時間:自由
- 料金:無し(無料)
- ライトアップ:無し
広沢池の紅葉動画(YouTube)
まとめ
広沢池は、8月16日に毎年行われる灯籠流しが有名です。お先祖様や水子供養のために始められたもので、五色(青、黄、赤、緑、白)の灯籠を広沢池に流していきます。約2000個の灯籠を流し、風に揺られながら流れていく灯籠に思いを馳せながら時が過ぎるのを忘れてしまう幻想的な雰囲気。
広沢池までバスで行かれる際には、京都市営バス59号系統の「広沢池・佛大広沢校前」下車、目の前になります。
心霊スポットとして、地元では有名のようですね。千年が封じ込まれたような広沢池のこびた風景。池の西の観音島で池を見守るように佇む千手観音の石像は、水の事故から子供たちを守っているような優しい眼差し。池の西の児社(ちごのやしろ)には遍照寺を創建した寛朝を慎んで、この池に身を投げた侍童が祀られています。