京都通に聞いたおすすめの紅葉名所の白沙村荘(はくさそんそう)。
京都の銀閣寺にある白沙村荘・橋本関雪記念館。庭園は3,500坪と、とても広い敷地を有しており、東山や如意ヶ嶽を背景に望める池泉回遊性庭園となっています。木々が生い茂る園内の白沙村荘の周辺には多くの紅葉を見ることができます。
白沙村荘の紅葉情報
白川通から銀閣寺に向かう哲学の道へのアプローチの中ほどに画聖・橋本関雪の旧邸「白沙村荘」があります。およそ1万平方メートルの敷地に関雪の画室「存古楼」や茶室、展示室などが点在し、池泉回遊式の庭園は関雪自身が設計したものです。
庭石も自ら選んだと言われており、中国の石仏など180点が配置されています。画聖の設計らしく、どの位置からの眺めも一幅の絵のような美しさがあります。紅葉の枝の広がりも見事な国指定名勝です。
展示室では、関雪の本画・素描画やギリシャ陶器、中国や日本の文人画など関雪の集品を見学することができます。
ここ北白川から大津へ抜ける古道、山中越えは、平安時代より志賀の里への往来で賑わった道です。百人一首に収められた春道列樹の歌はその山越えの途中、山沿いの川に紅葉が舞い散り、真っ赤な柵になったという情景を歌ったものです。
今、比叡山どライフウェイとして車が往来する道となっていますが、山を染め、川石に紅葉の柵をつくる秋の情景はそのままに残っています。
白沙村荘の紅葉見頃時期
11月中旬~11月下旬
白沙村荘の紅葉ライトアップ
白沙村荘では、夜間の紅葉ライトアップは行われておりません。
存古楼に入ると、庭園を座って見られるように椅子が並んでいます。ライトアップはありませんが、この存古楼の椅子に座り、長方形の枠の向こうに見える素晴らしい庭園と紅葉は、座る位置により全く違う景色を楽しめます。空いているようであれば、座る場所を変えながら、紅葉を楽しみましょう。
白沙村荘のアクセス情報
- 住所:京都府京都市京都市左京区浄土寺石橋町37
- 交通(バス):京都駅から市バス100系統で銀閣寺前下車、徒歩2分
- 駐車場:20台(700円/時間)
- トイレ:有り
- 拝観時間:10:00~17:00
- 料金:大人800円、大中高校生500円、小学生以下無料
- ライトアップ:無し
白沙村荘の紅葉動画(YouTube)
まとめ
受付にて入館料を支払い中に入ると、石でできた橋を渡り、白沙村荘へと向かっていきます。ちょっとした小川のせせらぎが訪れる人を迎え、心地よい気持ちにさせてくれます。空を仰ぐと紅、オレンジ、黄色と色付いた紅葉がとても綺麗。
茶室の待合「門魚亭」からみる庭園も素晴らしいです。紅葉を見るのに、窓枠やふすまの間、障子から見る紅葉は、とても綺麗で写真に収めておきましょう。
瑞月池には紅葉が映り込み、落ちた紅葉が水面をゆらゆらと漂っている景色は、いつまでも見入ってしまいます。ただ、紅葉時期の水辺は身体が冷えます。
白沙村荘での食事やランチでオススメのお店が2店あります。
「お食事どころ はしもと」は哲学の道にある京料理とおばんざいのお店で、橋本関雪記念館の庭園を見ながら食事ができる席があります。
「NOANOA(ノアノア)」は、橋本関雪のコレクションハウスを改装してオープンしたヨーロピアンレストランで、パスタやピザを楽しむことができます。