京都通に聞いたおすすめの紅葉名所の寂光院(じゃっこういん)。
平家物語ゆかりの寂光院は、入り口から山門を眺める景色が紅葉時期にはおすすめの場所です。正面に本堂が見え、脇に色づいた紅葉、本堂の奥に緑と紅葉のコントラスト、そして朝靄が掛かっている時間や霧掛かっている時には、神秘的な寂光院を見ることができます。
寂光院の紅葉情報
寂光院は「平家物語」ゆかりのお寺です。壇ノ浦の合戦後、源氏に助けられた建礼門院が29歳から36歳で没するまで、寂光院で平家一門の菩堤を弔ったと平家物語が伝えていますね。
手向けの花を摘むために寺向かいの翠黛山(すいたいざん)へ徳子は毎日通ったといいます。楓の老木が連なる翠黛山への石段の上に弱々しく漏れる光にも無常を誘います。
建礼門院の隠棲を知った侍女の右京大夫は、ここ大原の里に徳子を訪ね、「もう、そちらの里では紅葉しているのでしょうか」と詠んだこの歌は、主をしのんでの一首であったのかも知れません。女達の心模様も重ねて鑑賞したい寂光院の紅葉です。
寂光院の紅葉見頃時期
11月中旬~12月上旬
寂光院の紅葉ライトアップ
寂光院では、夜間の紅葉ライトアップは行われておりません。
近くに宝泉院があり、こちらの寺院では11月初旬から11月末日にかけてライトアップが行われます。寂光院の紅葉を楽しんでから、宝泉院の夜間特別拝観に行き、紅葉ライトアップを見て行くのもおすすめです。
寂光院のアクセス情報
- 住所:京都府京都市左京区大原草生町676
- 交通(バス):京都バス 大原下車 徒歩約15分
- 駐車場:50台(300円/時間)
- トイレ:有り
- 拝観時間:9:00~17:00、12月~2月:9:00~16:30
- 料金:大人600円、中学生350円、小学生100円
- ライトアップ:無し
寂光院の紅葉動画(YouTube)
まとめ
寂光院に向かう石段の参道の両脇にもみじが並び、もみじ参道を楽しみながら山門に向かいます。山門手前の紅葉が色鮮やかに出迎え、山門を黄色っぽい、オレンジっぽい色に染め上げます。
寂光院には池があり、池の周りの紅葉も美しく、池の中には立派な錦鯉が泳いでおり、池に落ちたもみじが水面を飾り、錦鯉の体を鮮やかにしています。