赤ちゃんやお子様の様子がいつもと違うなぁってことがあると思います。
特に夏に流行る感染症がありますので、症状や受診の目安、治療やケアについて。
細菌性胃腸炎
細菌性胃腸炎とは、
病原性大腸菌などの細菌に汚染された食べ物を食べて起こります。腹痛、嘔吐、飲みが悪い、食欲が無い、下痢を繰り返すなどの症状が出ます。血便が出ることもあります。
細菌性胃腸炎の特徴
細菌感染し、嘔吐や下痢の症状が出ます。
受診の目安
- ぐったりしている
- 水分が取れない
- 下痢や嘔吐をしている
- 血便がでた
治療とケア方法
細菌の種類によっては、抗菌薬が処方されます。家では、授乳やミルク、麦茶などの水分をこまめに飲ませて脱水症を防ぐための予防をします。
ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナとは、
夏風邪の一種で、39度以上の高熱を出します。喉の奥に小さな水疱がいくつかできます。水疱が喉に出来ると痛みで食べることが出来ずに食欲が落ちてきます。水疱は1週間程で治ります。
ヘルパンギーナの特徴
喉の奥に水疱ができて痛みがあります。
受診の目安
- 熱が高い
- 食べ物を食べられない
治療とケア方法
解熱鎮痛薬が処方され、熱や痛みを和らげながら自然に治るのを待ちます。赤ちゃんの離乳食は、のどごしの良い食べ物を少しずつ食べさせてあげます。熱が高いときは、水分補給をこまめにしましょう。
手足口病
手足口病とは、
口の中の粘膜や唇の内側などに赤い小さな発疹ができ、それと前後して手のひらや足の裏などにも小さな水疱ができます。38度前後まで熱が高くなることもあります。
手足口病の特徴
口の中、手や足に赤い発疹が出ます。
受診の目安
- ぐったりしている
- 嘔吐を繰り返している
- 飲みが悪い
- 食欲がない
- 熱が高く、高熱が続く
治療とケア方法
患部を清潔にして、自然に治るのを待ちます。飲み物は刺激の少ない水や麦茶で水分補給しましょう。まれに無菌性髄膜炎を併発することがありますので、高熱や嘔吐がある場合には早めに病院に行き診てもらいましょう。
咽頭結膜熱(プール熱)
咽頭結膜熱(プール熱)とは、
アデノウイルスによって高熱が出て、喉が赤く腫れて痛み、首のリンパ節が腫れるほかに、目の充血、涙目、目やになど結膜炎の症状も出てきます。下痢や嘔吐が起こることもあります。
咽頭結膜熱(プール熱)の特徴
のどが赤く腫れたり、結膜炎の症状が出ます。
受診の目安
- 高熱が3~4日続く
- 食事が摂れない
- 目に充血や目やにがひどい
治療やケア方法
安静にすることはもちろん、食事はのどごしがよく消化に良い食べ物を食べさせます。水分もこまめに飲ませてあげます。高熱だと解熱鎮痛薬が処方されたり、結膜炎の症状が出ている場合には点眼薬を処方されることもあります。
赤ちゃんやお子様の症状に異変が起こると、慌ててしまうものです。
でも、少しでも知識があると実際に高熱や嘔吐しても,もしかしたら、プール熱かなとか細菌性胃腸炎かなと気持ちが落ち着き適切な対応を迅速にできるようになります。
知っておいて損はない情報ですので、確認だけはしておくことをおすすめします。