インターネット通販で購入した商品が届かないというトラブルが前年3倍増になったと消費生活センターが発表しました。
私自身も以前、ネット通販で購入した商品が届かなかったことがあり、対応したことも踏まえていきます。
さて、ネット通販の商品未着を防ぐにはどうしたらよいのか考えてみましょう。
どんな時に、商品未着が起きているのか?
さて、あなたがネット通販で買い物をする時に何を基準にして通販サイトから商品を購入していますか?
安い通販サイトで注文した
ネット通販で商品を購入するメリットとも言える販売業者別に欲しい商品の値段を比べて、一番安い通販サイトで購入しますよね。
楽天やアマゾンなどの大手通販サイトではなく今まで聞いたことが無いネットショップだったり、過去に購入経験の無い通販サイトの場合が多い。
欲しい商品が、このサイトにしか無い
海外ブランドのカバンや洋服などが多いようですが、他の通販サイトでは売られていないのに、この通販サイトだけが扱っていたので商品を注文した。
欲しいと思った商品がある不安を抱きながらも注文してしまうことがあるのが、このネットショップにしかないというお宝を探し当てた感じですよね。
えっ!注文した商品じゃない
通販サイトの商品紹介では、メーカー正規品が掲載されているにも関わらず、届いた商品は
明らかに違う商品で、海外から発送されたもの。
注文した商品とは全く違う商品が届いた。ブランドのブーツを注文したにも関わらずノートが届いた・・・?という事例もあります。
他にも、たくさんの事例があると思います。やはり、欲しい商品があると買いたいと思ってしまい確認を怠ってしまうのだと思うのです。
怪しいと思うネット通販サイトは・・・
今までに購入したことがある通販サイトや大手通販サイトであれば、信用できると思いますが初めての通販サイトや怪しいと思ったサイトは以下のような通販サイトです。
- 支払方法が「前払い」または「クレジットカード」しか受け付けていないことが多く代引きが無い。
- 支払方法に記載があるのに支払画面に行くと設定が出来ない。
- 連絡先に電話番号の記載がなく、メールアドレスでしか連絡が取れない。
- サイトやメールの日本語がおかしい。特に会社概要は見ない人が多いですが、よく見ると日本語がおかしい。
- 通販サイトの住所をネットの地図で調べると山の中や公園を指している。
- 銀行の振込先名義が個人名であったり外国人名。
大手ネットショップで商品購入の経験がある人ならその時の利便性や信頼性を思い出してみて下さい。
少しでも「怪しいな」とか「おかしいな」と思ったら、次のことを確認することで、商品未着を防ぐようにしています。
商品を購入するに値するだけの信頼できる情報を得る!
これは、私が経験した際に、警察や消費者センターに相談した際にアドバイスを頂いたことですが、とても参考になると思います。
- 通販サイトの評判を、ネットで探してみる。
対応が悪かったり、商品が届かない、
返品できないなどのトラブル報告が無いか確認する。 - 住所をGoogleの地図などで検索して確認する。
今はとても便利でストリートビューで
建物や看板なども確認することができます。 - 連絡先に電話をして、直接話しをする。
記載されている電話番号が使われていなかったり、
別の会社や関係の無い人の連絡先
の場合があるので一度連絡してみる。 - 電話に人が出た時は、
「支払方法を代引きできないか」
「疑問に思ったこと」
「キャンセルについて」
などサイトに記載してあっても確認してみる。
サイトに記載されている内容と対応者の
言っていることが違わないかを確認する。 - クレジットカード払いの時は、通信を暗号化(SSL)
されているサイトであるかを確認する。
カード番号や暗証番号を取り扱う上で、
不正利用につながる可能性があるため、
暗号化(SSL)されていないサイトから
商品を注文することは避けた方が良い。 - 商品未着あんしん補償制度のサービス
がある通販サイトを利用する。
商品未着の時にある一定条件を
満たした場合に適用される制度です。
主にクレジットカードの付帯サービスとして
付いていることが多いです。
大手通販サイトでは楽天が導入しています。
アマゾンの場合には、Amazonマーケットプレイス保証を申請。
確認することが面倒くさいとか、信用できるはずだという思い込みで行動して、商品が届かないということになってしまうと後々、後悔するのは自分です。
代金前払いのリスクを認識して、商品購入をする必要が購入者側にはあることを理解しておきましょう。
いつ、商品未着として判断して相談するか?
これは、私が経験したことから商品未着を判断するフローですので参考までに。
- 振込みの時は、振り込んだ日に「振込完了メール」を業者に送り、いつ発送されるのかを確認し、電話でも連絡します。
- 電話に出なく、2日経ってもメール連絡がない場合、2日目の夜に再度確認メールを送り、連絡がない場合には警察や消費生活センターに相談する旨も記載しています。
- 翌日、メールも届いていなく、電話連絡して誰も出ない時は相談します。
会社では、電話連絡が当たり前なのに、自分のことになると電話をしない自分・・・実際に商品未着のトラブルに遭うまでは大丈夫だと変な自信を持っていました。
しかし、電話一本していたらすぐに分かったことだったのです。商品未着の場合、早い対応が求められます。
なぜなら、振り込んだ銀行口座からお金を引き出されてしまうと銀行が口座凍結したとしても振り込んだお金は一線も戻ってきません。
もし、未着商品が発生したら・・・
- 申し込む前に、分からないことや心配なことがあれば、消費生活センターに相談してみましょう。
- 料金を振り込んでしまって商品が届かなかった場合には、すぐに警察に行って相談しましょう。
知っておきたい法律!
通信販売で注文した商品をキャンセルできるのか?
2009年12月1日より通信販売による契約では、返品の記載が無い場合、商品が届いてから8日以内なら消費者が送料負担で返品することができるようになっています。
しかし、必ず返品できるという訳ではないのです。それは、返品に関する事項が定められていている場合にはその条件が適用されるのです。
通販サイトで購入した商品についてクーリングオフできるのか?
クーリングオフとは、訪問販売など特定の販売方法で商品などを購入した場合に、一定の期間内であれば、無条件で契約解除できる制度です。
ネット上で商品を確認できる通信販売については、クーリングオフは適用外となっています。
その代わり返品に関する事項が定められている場合には、それに準じて返品することができます。
私が経験した商品未着トラブル
いつもは、大手通販サイトで買っていたのですが価格が高かったため、少しでも安いサイトから購入したいと思ったのが失敗だったのです。
他の通販サイトよりも2~3万円程安く購入できたのでラッキーと思いました。 結構、高額だったので安く買えるなら代金の前払いでも仕方ないと思っていました。
入金確認のメールは届きましたが、その後の連絡が無かったので、2日後に商品発送時期の確認メールを送りました。
その後、連絡が全く無く、連絡先(携帯)に連絡しても繋がらないので、住所を地図で検索してみたら、公園を指しているじゃないですか!!
詐欺だ!と思って警察にすぐに連絡しました。
「通販サイトで商品を購入しましたが、商品が届かず、連絡もつかなくなりました」と。
証拠となるものを持って警察署まで来て下さい、とのことでしたが、仕事があるため休みの日にしか行けないので、土曜日に警察署に行きました。この時点でお金を振り込んで2週間経ってました。
メールをやり取りした内容を全てコピーし、振込みが分かる通帳コピーや振込明細書、
サイトのURLとサイトに書かれている連絡先をハードコピーして持って行きました。
話を聞いてから、振り込んだお金は戻ってこないと思って下さいと言われました。
銀行口座に残金があれば、被害者で分配することになるとのことでしたが、こういうのに使われる口座は、すぐにお金は引き出されて解約されてしまったり、口座開設の本人が知らない所で開設されているケースが多いとのことで、業者を捕まえることは難しいとのことでした。
口座凍結についても、手続きの上、銀行に依頼するとなると休みが明けた月曜日になるとのこと。
休み明けの月曜日に警察から連絡が来て、すでに別の被害者からの連絡て凍結されていたとのこと。
口座の残金は・・・0円
ということで、振り込んだ分については、1円も帰って来ませんでした。捜査の進展があれば、連絡するとのことでしたがこういうトラブルの解決は難しいんでしょうね。
連絡はその後、特にありません。
まずは、商品未着トラブルに遭わないために、自分で対応できることを実行することで防げることはあると分かりました。
商品未着トラブルが増えているとのことなので、怪しいなと思った通販サイトからの購入は一呼吸おいて調べて、大丈夫だと思ってから購入するようにしましょう。