大人でも案外知らないことって多いですよね。
子供の自由研究の時に、一緒に調べて「あ~、そうだったんだぁ」
と思うこともしょっちゅうあります。
そこで、自由研究の理科・観察に役立つ
「雨と雪ができるまで」について調べてみました。
雨と雪はどうやってできるのでしょうか?
空中には、目に見えませんが水蒸気が常にある状態です。この水蒸気は、地面や海・川の水が蒸発したものです。水蒸気は、水分なので冷やされると氷の粒に姿を変え、その粒にさらに水蒸気が付きます。水蒸気が集まり水の塊が大きくもなっていきます。そうしながら水や氷の粒が大きくなり、雨や雪となって私たちの地上に降ってきます。
もっと詳しく雨と雪が出来るまでを調べてみましょう。
- 海や池などの水が気温で蒸発して、空気中に水蒸気が常に発生します。
- 水蒸気が発生すると、温かい空気は上に上に行く性質があるので上昇していきます。これを上昇気流といいます。
- 上昇気流により空に水蒸気が集まる途中で、雨や雪の核となるちりやホコリなどに水分が付着します。
- 核に水分が付着したものを「雲つぶ」といいます。
- この雲粒(くもつぶ)が集まって上昇気流の押し上げる力よりも雲粒の重さが重くなると雨として降ってきます。
- 雲粒が冷やされると小さな氷の粒になり、落ちながら他の雲粒と一緒になり、冷やされることで氷の粒が大きくなり雪の結晶となります。
- この雪の結晶が地上に落ちてくる時の気温が高いと解けて雨になり、寒いと解けずに雪となって降ってきます。
あられや雹(ひょう)が出来るまでも一緒
小さな氷の粒が成長して氷の粒が大きくなり、雪の結晶よりも多く雲粒がくっつき凍ったのがあられです。
さらにあられが、上昇気流により吹き上げられて雲つぶがついて大きくなったのが雹(ひょう)です。
雨と雪の豆知識
雨や雪を降らせる雲とは?
雨や雪を降らせる雲は、乱層雲(らんそううん)や積乱雲(せきらんうん)といい、発達した背の高い積乱雲のことを入道雲(にゅうどうぐも)とも呼びますが、この積乱雲はあられやひょうを降らすことがあります。
あられや雹は強い上昇気流が必要
地上から吹き上げる強い空気の流れ(上昇気流)が発生すると、氷の塊(かたまり)が、雲の中で上下運動、上昇気流で上昇したり、落ちてきたりを繰り返すことで氷の粒が大きくなり、あられや雹へと成長します。
雹(ひょう)となるまで
ひょうは、雲の中で上下運動をしています。下の方に落ちてくると上よりも気温が高いため表面の氷が解けます。強い上昇気流でさらに上に行くと気温が低いため他の雲粒や氷の粒を吸収しながら凍るということが雲の中で繰り返されています。
雹の断面で何回上下運動をしたかがわかる?
ひょうの断面をみるとすぐに分かります。断面は透明な氷の部分と白い氷の部分があり、白い氷の輪っかがいくつあるかで、上下運動の回数がわかります。
この雹(ひょう)だと白い輪っかが4つありますよね。なので、この雹は、4回上下運動をしたことが分かります。
あられが出来るまで
気温が0℃以下になっても凍らない雲つぶがたくさん雲の中にあります。雪の結晶となり落ちていくと、その雪の結晶には雲粒がたくさん付きます。たくさん雲粒がついて、やがて白い氷のかたまりになって地上に落ちてくるのがあられです。
雨粒の大きさってどのくらい?
普通の雨粒の直径は約1ミリだそうです。1粒の雨ができるのに直径0.01ミリの雲粒が約100万個以上必要。雨粒は大きくなるほど、強い雨となって降ってきます。
- 雲粒・・・直径0.01~0.02ミリ
- 霧雨・・・直径0.5ミリ未満
- 普通の雨・・・直径1ミリ
- 強い雨・・・直径2ミリ以上
もっと詳しいことを知りたいなら・・・
気象や地震などと地球で暮らす人達のための情報があります。「雨はなぜ降るの?」以外にも地球温暖化などの環境に関する情報もあります。
天気のことわざや雨と雲の仕組みなど気象に関する情報があります。雲の種類や雲や雨、風のしくみなどに関する情報もあります。
- 雨粒の大きさを調べよう
- 雨を降らす雲はどんな雲?
- なぜ雨は降るのか?
- 雨と雪とあられと雹は何が違うのか?
などの疑問について詳しく知ることができます。
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