小学生や中学生でも今では、携帯電話(スマホ)を持っている時代です。課金制のスマホゲームやSNSの利用問題やいじめ問題にまで発展しています。
学校でも情報社会についての学習時間を持って、携帯は危険、危ないという内容の授業をしていますが、メリットとデメリットそして正しい使い方について教えていく必要があります。
これは学校だけでなく、携帯電話を持たせる親がきちんと管理しないといけません。
そんな情報社会についての自由研究、5つのネタについて取り上げたいと思います。
- メディアリテラシー
- 世界各国におけるメディアの信頼性
- 個人情報について
- サイバー犯罪について
- ユビキタス社会
自由研究テーマ:メディアリテラシー
メディアリテラシーとは
新聞、テレビなど、私たちは毎日様々なメディアから情報を得ています。このように、情報に囲まれた生活の中でより正確で、より詳しい情報を選び出す能力のことを「メディアリテラシー」といいます。
正しい情報を選ぶためには
普段、私たちは新聞やテレビなどで得た情報を、何の疑いもなく受け入れてしまいがちです。しかし、メディアから発信された情報がすべて構成で客観的なものとは限りません。戦争のような大きな事件から日常の事件においても、新聞を何社か読み比べてみると、同じ事件に対して、別の内容や意見が書かれていることがあります。
これは、新聞社によって読み手に伝えたいことが異なるからです。だからこそ、情報をうのみにせず、冷静に読み解く必要があります。そのためには、受け取った情報を色んな角度から検証したり、複数のメディアの情報を比較したりすることが大切になります。
メディアリテラシーの教育
オーストラリアやカナダ、イギリスなどの国では、早くからこうしたメディアリテラシーを高めるための「メディア教育」が授業に組み込まれています。その点、日本はメディア教育をさらに充実させる必要があるでしょう。
そして、最も大切なのは私たち1人ひとりが日頃から情報に対する意識を高く持つことです。情報社会に生きる私たちには、日々もたらされる膨大な情報の中から、自分にとって必要な情報を冷静な目で見極め、活用できる力を身につけることが求められています。
自由研究テーマ:世界各国におけるメディアの信頼性
各国のメディアの信頼度(2005)
グラフを見て分かるように、日本は先進諸国の中では、ずば抜けて、そして全体でもかなり上位に位置しています。また、全般にアジア系諸国はメディアに対する信頼度が高いということが分かります。
メディアや情報に対する考え方が違うのかも知れません。
ベネッセの株価の変動
2014年7月4日、ベネッセホールディングス㈱が、個人情報を流出させていたことが発覚しました。これによりベネッセ社の信用は著しく低下しました。グラフはベネッセの株価を示したものであり、信用低下の実態を強く表しています。
このことから、個人情報の保護は企業の信用の低下に直結するということが分かります。
また、大手企業と呼ばれている会社では、個人が情報漏洩させた場合に、その損失および調査に掛かった費用(人件費や調査費用など)を、その個人に請求する企業もあるようです。それだけ、個人情報は企業の生命線であると言えます。
自由研究テーマ:個人情報について
SNS
SNSとは、ソーシャルネットワーキングサービスの略で、インターネット上で人と人とをつなぎ、参加者同士がコミュニケーションを取る手段と場を提供するサービスのことをいいます。フェイスブックやツイッターなどが有名です。
2004年にサービスを開始したFacebookは、2011年には利用者が8億人以上になっています。
SNSは会員制のサイトが多く、参加者同士の素性がわかるため、建設的な意見が交換されやすいという良い面があります。良い面はたくさんある反面、悪い面も出てきています。
悪い面の代表的な例としては、LINEのなりすまし詐欺があります。複雑なパスワードを設定して、犯罪から身を守る工夫をして対策をとっていく必要があります。
個人情報保護法
2005年4月から個人情報保護法が施工されています。これは、個人情報を扱う企業に対して、その利用目的を開示すること、勝手に第三者に渡さないことが義務付けられています。この法律によって、個人情報に対する意識は高まりました。しかし、知らない企業からダイレクトメールが届くなどの事件が相次いでいます。
代表的な例としては、2014年ベネッセ顧客情報流出事件があります。流出した個人情報は1,000万件を超える大規模なものとなりました。
自由研究テーマ:サイバー犯罪について
サイバー犯罪とその事例について
サイバー犯罪とは、確立した定義はなく、情報通信ネットワークや情報システムを使った不正侵入やデータの窃取・破壊、不正プログラムの使用などを指しています。
事例について、1つは、ソニーのデータ流出事件がありました。ソニーが開発したゲームソフトの海賊版ソフトを作成していたジョージボッツが告訴されたことにハッカーたちが、ソニーを反撃し、ソニーは1億人分のデータ流出という大きな問題に発展しました。
また、衆議院に対するサイバー攻撃もニュースになりました。2011年7月25日、衆議院議員の1人のパソコンにウィルスが入り、周囲の議員のパソコンにも感染し、総計1,142件ものユーザーIDとパスワードが盗まれるという事件が起こりました。これは、国家の問題にもつながる危険があります。
他には、三菱重工に対するサイバー攻撃があります。たった一通のメールに騙され、重要な軍事的情報を無すまれてしまったというものです。
サイバーセキュリティの性能と進化
日々、進化していくサイバー犯罪に対し、セキュリティはどのような進化を遂げているのでしょうか?
かつては、パターンマッチングという方法が取られていました。このパターンマッチングとは、これまで発見されているウイルスの特徴を基にして作成されたファイルで照らしあわせてウィルスを見つける方法です。
しかし、ウィルスは日々、巧妙化するため、全てを見つけ出すことはできません。そこで、登場したのが「ヒューリスティック」という手法です。この「ヒューリスティック」とは通常とは違う動きや不審な振る舞いを検出することです。
近年は数万種類にも及ぶ新しいウィルスが、不特定多数の人に配布するというウィルスも増えています。そして、全世界に広がるデータを収集して、様々な安全性、危険性を判断する「レピュテーション」と呼ばれる検出技術が作らてました。
感想
サイバー犯罪について、その恐ろしさとそのサイバー犯罪対策用ソフトの進化いついて書きました。是非、これを見て頂き、コンピュータについてもっと深く知って頂けたらいいと思います。
自由研究テーマ:ユビキタス社会
ユビキタス社会とは
ユビキタス社会とは、身の回りの至るところにネットワークに繋がった、コンピュータがある社会のことです。多くの国々が、ユビキタス社会の実現に向けて研究や実験を重ねています。ちなみに、「ユビキタス」とはラテン語で「いつでも、どこでも」という意味を持つ英単語です。
ユビキタス社会の良い点
- いろいろな面で便利である
- それぞれの人に合った環境や情報を提供してくる(例:エアコンなど)
- あらゆる人が快適で豊かに暮らせるようになる
ユビキタス社会の悪い点
- どの情報が本当なのかがわからない
- ネットの進歩を裏手にとって、悪意を持つ人が現れる
- ネット販売の増加により宅配料が増え、CO2などの排出量も増え、環境の悪化に繋がる
総評
ユビキタス社会は、悪い面を改善していきながら、実現する必要があると感じました。人間の欲とともに日々進化するユビキタス社会の発展を期待して、便利な世の中で安心してネットを使えるようになることを期待しています。
まとめ
情報社会の各項目は、それぞれが繋がりを持ったもので、メリットとデメリットを抱えながらも、社会の中で共存していることがよく分かります。
コンピュータが進化していき、生活や管理、情報共有が早く便利になることは喜ばしいことですが、反面漏えい問題についての対策も必要不可欠になってきています。これは、個人だけでなく企業も同じですね。
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