小さい赤ちゃんや乳幼児、お年寄りなど、小型電気製品やおもちゃに使われているボタン電池の誤飲事故が命の危険に!?
1歳の子供がコイン形のリチウム電池を誤飲
リチウム電池が食道に引っ掛かり、摘出手術をしました。このリチウム電池の摘出手術時間が9時間も掛かったそうです。
大手術です。
手術して取り出すときには、食道と気管に穴が空いていて2ヶ月の入院となってしまったそうです。
特に小さいお子さんの場合には、ボタン電池とはいえ、気管や食道が小さいため、引っかかりやすく、取り出しにくいため、手術時間も掛かってしまうようです。
ボタン電池は、食道や気管に引っかり、粘膜に触れると電流が流れて、ボタン電池に含まれているアルカリ性の液体が出てきます。
すると、潰瘍ができたり、穴が開いたりするようです。
その時間、わずか1時間!
1歳児のお子様の食道に詰まってしまった、ボタン電池のレントゲン写真です。
黄色い矢印部分の白い物体がボタン電池です。大人にとっては小さいボタン電池でも、子供の身体に取ってみれば大きいですよね。
子供がボタン電池を飲まないようにするには・・・
どこにあるボタン電池を飲み込んでしまうのかというと、タンスや引き出しに保管して置いたり、机の上などに放置していたボタン電池を飲み込んでしまうケースが多いようです。
そして、驚きなのが、何に使われていたのかが分からないボタン電池を飲み込んでしまっているケース。
赤ちゃんや乳幼児、子供が使うおもちゃやゲームには、ボタン電池が使われていることが多いです。
ネジで電池のフタが開かないようになっていますが、緩んでネジが取れ、ボタン電池を飲み込んでしまいます。
ボタン誤飲の対策
- ボタン電池を使用しているおもちゃなどを確認して、電池のフタが外れないか、簡単に取れないかを確認し、必要であればテープなどで電池フタを止めておくなどしましょう。
- 未使用・使用済みのボタン電池は、子供の手が絶対に届かないところに置いて、袋などに入れておくなど、万が一のときに飲み込めないようにしておきましょう。
- ボタン電池交換をするときに、何気なく置いた弾みに子供がボタン電池を飲み込んでしまうことも考えられます。子供がいない時に電池交換をするなど工夫する必要があります。
もし、ボタン電池を誤飲してしまったら・・・
ボタン電池を飲み込んでしまったことが分かったら、どのような電池だったのか、いつ飲み込んでしまったのか分かるようにします。
もし、同じ形のボタン電池があれば、一緒に持って病院に行きましょう。
病院についたら先生に、「いつ、どんな電池を飲みこんでしまったのか?」を、きちんと説明します。
危険性がある場合には、入院して処置が必要だったり、手術する場合もあります。
まず、ボタン電池を飲み込んでしまったら、すぐに病院に行き、診てもらういましょう。