主婦やOLさんなど女性に人気になっている、手作り味噌汁の味をそのままに10秒でできるフリーズドライ食品があるのを知っていますか?
調べてみると、このフリーズドライの技術はすごかった!
フリーズドライの味噌汁シェア70%
今、フリーズドライ専門店までもが出来るほどフリーズドライ食品が人気です。
味噌汁を始め、ビーフカレーや親子丼や牛とじ丼などのどんぶりなど今や100種類以上のフリーズドライ食品があります。
このフリーズドライ食品の中で人気なのがナスの味噌汁なんです!
人気のヒミツは、具が大きく、食べ応えがあり栄養素が損なわれにくかったりと作りたてのものを食べれるというフリーズドライ技術の賜物のようです。
インスタント味噌汁の常識を超えたフリーズドライ味噌汁で国内シェアを70%を誇るのがアマノフーズです。
フリーズドライ食品を年間1億4000万食も生産しているそうです。
どんな技術で、作りたての味を再現しているのか?
人気のフリーズドライ味噌汁の製造工程が気になりますよね。
アマノフーズでは、工場見学も行なっていますので興味があり、工場見学できる人は、
一度、見学に行くと良いと思います。
フリーズドライとは、その名の通り
フリーズ・・・冷凍
ドライ・・・乾燥
冷凍した食品を、乾燥させる技術のことです。
この技術の結晶とまで言われているフリーズドライ味噌汁は、どう作られているのでしょうか。
巨大な鍋で大量のお味噌汁を作ります。1回で2万食分が1つの巨大鍋で作れます。
2万食の味噌汁に使われる「みそ」の量って想像できますか?
約400キロもの、味噌が必要になるそうです。味噌汁を実際に作っているんですね。
でも一般家庭の味噌汁と違うのは、その濃度・・・3倍から4倍の濃縮で作られています。
この3倍から4倍の濃縮味噌汁を乾燥して、お湯を入れるとちょうどよい濃さになるんです。
ここで、フリーズドライ技法のポイント!
それは、具材と調味の汁は別々に分けて、作ることでフリーズドライにしたときに美味しくなる重要なポイントなのです。
味噌汁も具も一緒に作って冷凍するんじゃないかと思っていましたが、違いました。
ここが「画期的な発想」なんですね。
冷凍するのは、まずは具材だけです。
製造ラインで凍らせた具材に、50℃以下にした味噌汁を加えてから凍らせるのです。
ここで、疑問に思うのがなぜ、具を先に凍らせるのかということです。
先に凍らせるのは、濃い汁を具に浸透させないためだそうです。
具を凍らせることで、氷の膜ができ、濃い汁が混ざらないそうです。具に塩辛さが混ざらないうちに凍らせてしまうのですね。
さらに、具と汁を分けることで、具を均等に入れることができるメリットがあります。
確かに、具と汁を一緒に作ってしまうと分量は均一にできても、具材を均等に入れることはとても難しいです。話を聞いてなるほど!と思いました。
具と汁が一緒になったものは冷凍庫に入れます。この冷凍庫の温度はマイナス30℃。
そんな冷凍庫の中で8時間以上も凍らせるのです。
なぜ、8時間以上も凍らせる必要があるのか・・・それは、味噌汁に含まれている塩までも凍らせるためにゆっくりと8時間以上掛けて凍らせているのです。
そして、乾燥工程に入ります。
このアマノフーズで使われているのは世界最大級の・・・
長さ24mの真空凍結乾燥機という機械。
この真空状態で乾燥させる時間もすごい!なんと、24時間掛けて乾燥させるのだとか。
この仕組みがすごいです。
真空状態の中はマイナス10℃になっていて、氷が水に戻ることなく、氷のまま直接水蒸気にして乾燥しているのです。
つまり、熱を加えて乾燥させていないんです。
これってすごい技術力ですよね。
ここに、旨味のポイントがあります。
乾燥させる時に、熱を加えないことで風味が飛ばないのです。
そのため、8時間も掛けて凍らせて24時間掛けて乾燥させることが必要なんです。
このフリーズドライ技術で、風味・色味・栄養素を損なわないフリーズドライ味噌汁ができるのです。
アマノフーズでは、今後ステーキや炒めものなどもフリーズドライにしてお湯を入れたら、あっという間におかずができるフリーズドライを考えているそうです。
今のフリーズドライの技術を使えば、アイスクリームやケーキなどもフリーズドライ食品にできるそうです。
ただ、味噌汁みたいに水分を加えて、戻すのではないため、そのまま食べると口の中のパサパサ感が残ってしまいます。
今は、それを解消する技術も検討しているそうです。
この、フリーズドライは東日本大震災の時に多く提供されています。
フリーズドライ食品の種類が増えることで、震災時の非常食としても、需要が高まると思います。
災害時に色んな食事が食べられることで栄養の偏りも減り良いと思います。
技術の進歩ってすごいですね。