博多祇園山笠の法被姿には2種類あります。
通常の法被姿と長法被姿の人を見かけます。特に6月1日になると長法被の着用が解禁され、博多エリアでは、昼夜を問わず長法被を着た当番法被をの人を見かけます。
長法被を着てる人は、実は各流の役職が上の人だけなんです。
博多祇園山笠の長法被が意味するものとは?
博多エリア周辺には、写真のような長法被を着た男衆が街中を歩いていて、観光客の目を引いています。
この長法被を着ている人は、山笠の関係者であり、役職がかなり上の人達です。
山笠期間中は、この長法被が正装として認められているので、結婚式・葬式・会社など、長法被姿でOKとされているのが山笠期間です。
長法被のまま、スナックなどにいるから、初めて見た時にはビックリしました。でも、長法被を着ている人は、存在感や誇りを感じますし、異質なオーラを放っています。
各流によって長法被のデザインや色合いが違います。
山笠の期間中しか法被が切れないルールがあります。
6月から法被を着ることが許されている人は限られている
6月から法被を着ることが出来る人は限られています。
赤手のごい以上の役員と当番町の人だけに限られています。「手のごい」とは、博多弁で手ぬぐいのことをいいます。
博多祇園山笠の役職について
最初は「若手」と呼ばれ、年齢ではなく一般参加者のことをいいます。
その一般参加者の中からリーダー的な存在が何人か選ばれ、「赤手のごい」に指名されます。
この「赤手のごい」というのは、山笠の中で一番初めに与えられる役職になります。
衛生(えいせい)・・・町内の衛生、ケガ等の対処、危険防止、子供の保護など
取締(とりしまり)・・・現場責任者的な役職
町総代(まちそうだい)・・・だいたい町内会長が務める
山笠委員・・・行事の円滑な進行
総務・・・当番町の総代が就任することが多い
各流の代表である総務のもとに、約1,000人の男が1つの「流」を構成し、山笠に参加することになります。
長法被を着ている人は、1,000人の中から選ばれた人たちということが分かりますね。