夏休みの課題として自由研究が出されますが6年生の子が何のネタにするか悩んだり、迷ったりしています。
夏休みの終わり頃になって、「どうしよう・・・」とならないように1日でできる自由研究テーマで百人一首をしたいと
なぜなら・・・大人気まんがの「ちはやぶる」を読んでいるため、百人一首をテーマにした自由研究をしたいとのことで、どうまとめるか考えてみました。
百人一首とは何か?
百人一首は、100人の歌人の和歌を一人一首ずつ選んでつくった秀歌撰です。中でも、藤原定家が京都・小倉山の山荘で選んだとされる小倉百人一首は歌がるたとして広く用いられ、通常、百人一首といえば小倉百人一首を指します。
百人一首を読むことは、いわば日本の文化遺産に接するようなものだと思います。
歌の言葉づかいは、今の私たちにとっては聞き慣れない言葉です。
和歌の大事な言葉に馴染んで古人の心に触れる良い機会だと思います。
自由研究テーマを通して、古典文学の豊かな表現力を知ってもらえると嬉しいですね。
百人一首:歌人たちの時代
百人一首は概ね、十世紀はじめの古今集の時代から十三世紀初頭の新古今集の時代にいたる間の王朝歌人たちです。
この百人一首の中には、天智天皇・持統天皇・柿本人麻呂など、古今集の時代をさかのぼる古代の歌人の歌も含まれています。
各時代の典型的な作風を示す歌を時代順に構成しているので、王朝和歌の歴史をも展望させてくれます。
なんとも奥深い百人一首。
百人一首:四季の自然と恋心
百人一首は四季折々の自然を詠んだ歌と、男と女の故意を詠んだ歌が中心になっています。
自然の変化に敏感に反応しながら、その折々の自然の情景を詠んでいます。歌として描かれた風景は、風景そのものというよりも、それを受け止めた作者の心のかたちです。
恋の歌は、人を恋しく思う心の微妙な動きをとらえて詠んだものです。恋の心があれこれと揺れ動くのは当たり前のことです。
百人一首の歌を通して、日本人の発想や美意識を豊かに培ってきた古人の感受性を受けて、理解してもらえると子供にとってもプラスになるテーマです。
百人一首の現代語訳
例えば、
秋の田の 仮庵の庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ(天智天皇)
歌の意味は、
秋の田のほとりにある仮小屋の、その屋根を葺いた苫の編み目が粗いので、私の衣の袖は露に濡れていくばかりである
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは(在原業平朝臣)
不思議なことの多い神代でもきいたことがない。竜田川が唐紅色に水をくくりそめにしているとは。
これを100個、調べていくのはとても大変です。
時間のあるお子さまは単語カードに百人一首と現代語訳を書いたりすると知識が増えると思います。
うちは、いくつか気になる詩だけをピックアップして現代語訳しようと思います。その際に、なぜその詩を選んだのかということも書こうと思います。
まとめ
百人一首は「ちはやぶる」のように競技もあります。
競技はすべて覚えておかないといけませんので、覚えるまでが大変です。1つの目標として競技に参加してみるために覚えるのもいいと思います。
子供と一緒に百人一首の自由研究と作っているときに、これもこれもまとめるともっといい自由研究のまとめ方ができるねということに気が付きました。
表現技法の枕詞や序詞・掛詞・縁語・見立て・擬人法・歌枕・体言止め・本歌取・倒置法・句切れなどについても調べることができますし、
序詞・掛詞の一覧表を作ってもいいと思いました。
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