赤ちゃんは、汗をたくさんかき、暑い夏の時には肌トラブルが起きやすいです。
そのため、しっかりと予防してあげる必要があり、肌トラブルにならないための
いい習慣と適切なケアをしましょう。
赤ちゃんは大人と違い肌が弱いため「肌トラブル」になりやすいです。
特に暑い日には、汗をかくので、おむつかぶれ、あせも、皮膚カンジダ症、
乳児湿疹などになりやすいため、赤ちゃんの肌を守るために何をしたら
よいのかを5つのポイントに絞って詳しく見ていきます。
5つのポイントとは、
- 部屋の環境を整えてあげる
- 赤ちゃんの肌を清潔にしてあげる
- 乾燥しやすい肌の保湿をしてあげる
- 紫外線から赤ちゃんを守ってあげる
- 虫除けをしてあげる
赤ちゃんが汗をかいたら拭いてあげたり、外出する時には紫外線の
少ない時間に外に出るとか、虫よけを塗って出掛けるとか、
部屋ではエアコンをつけて涼しい室温に保つとかしていると思います。
それぞれを詳しく見ていき、肌トラブルを予防しましょう。
部屋の環境を整えてあげる
赤ちゃんは部屋で過ごす時間がとても長いので、部屋の環境を整えてあげて
肌トラブルから守ってあげる必要があります。
部屋を快適にして、楽しく過ごすために何に注意をしたらよいのかポイントを
しっかり押さえていきたいと思います。
部屋の中でも紫外線に注意が必要です。
紫外線は、シワやシミの原因となり、窓ガラスを通って部屋の中に入ってきます。
部屋の中で、直射日光があたる場所に赤ちゃんがいるようであれば、
カーテンを閉めて直射日光が当たらないようにしましょう。
紫外線をカットするカーテンが売られていますので、紫外線カットの
カーテンに変更するなどしてあげると赤ちゃんだけでなく、ママにとっても
肌トラブルの解消に繋がっていきますね。
部屋の適切な温度は何度?
赤ちゃんは汗っかきです。汗はあせもの原因となりますので、
部屋が暑い場合にはエアコンや扇風機を使って、心地良い室温にしてあげます。
では、部屋の適温とは何度なのかというと、
24度~28度が適温とされていますので、エアコンの温度をまずは、
28度に設定して扇風機を使って空気を循環させて、部屋全体の温度が
均一になるようにして上げる必要があります。
空気は温かい空気が上へ、冷たい空気が下に集まりやすいので、
ママが暑くても床に近い赤ちゃんは寒いこともあります。
必ず空気を循環させてあげる必要はあります。
通気性の良い衣服を着せる
赤ちゃんが汗をかいたときに、吸湿性に通気性のいい素材の衣服を
着せてあげることで肌が湿った状態に長期間なることを避けてあげます。
衣類は綿100%の衣服がおすすめで、赤ちゃんの肌に優しく刺激のない
シンプルなデザインの衣服がいいと思います。
汗ばむ背中には、汗を吸収するタオルを入れてあげて、
定期的に交換してあげると洋服の交換回数を減らすことができます。
汗ばんでいたら、1枚脱がせてあげる
赤ちゃんの衣服は、お母さんが着ている枚数に1枚多い衣類を着せて
あげることが基本となっています。
しかし、汗を多くかいていたら1枚脱がして上げて
過ごしやすくしてあげることも必要です。
日差しの強い場所で寝ていたり、遊んでいる時には、
薄手の衣類に変えてあげるなどして調整して上げて下さい。
規則正しい生活リズムにしてあげる
外出できるようになると、帰省やレジャーなどで外出する機会が増えます。
外に出ることが多くなると生活リズムが不規則になり、
体調の崩れにつながることがあります。
出掛け先であっても、自分の家にいるときと同じように
早寝・早起きを心掛けて、授乳や離乳食の時間も同じ時間にあげるようにし
どこにいても普段通りの生活ができるようにしてあげましょう。
就寝時の部屋の環境は?
赤ちゃんが寝ている部屋の温度は、昼間と同じようにエアコンなどで
調整してあげる必要があります。
室温は昼間と同じ24度~28度に設定してあげます。
エアコンは朝までつけっぱなしでも問題ありませんが、
扇風機で冷風を送ってあげた方がよりいいと思います。
赤ちゃんが寝ている部屋のエアコンを付ける場合には、
直接、エアコンの風が赤ちゃんに当たらないようにしてあげ、
風の勢いも弱くしてあげる必要があります。
赤ちゃんの肌を清潔にしてあげる
赤ちゃんの肌は、よだれや母乳・ミルク・離乳食またはおしっこやうんちなどの
汚れが肌への刺激となり肌トラブルの原因になることがあります。
赤ちゃんがストレスなく、毎日を過ごせるようにするために、
肌を綺麗にするために何に注意をしたらよいのかポイントを
しっかり押さえていきたいと思います。
シャワーで赤ちゃんの汗を流してあげる
部屋で遊んで、汗をたくさんかいたとか、外出から戻ってきて汗をかいたので
シャワーを浴びて汗を流すことも肌トラブル解消の方法です。
ただし、日中のシャワーでは、洗浄料や赤ちゃん用石けんなどは
使わないで汗だけをお湯で流してあげましょう。
洗浄料や赤ちゃん用石けんなどを使ってしまうと、
肌を守っている皮脂(脂分)までも洗い流してしまうため、
カサカサの乾燥肌になってしまいます。
シャワーは、1日2回程度にしましょう。
頻繁にシャワーを浴びると、皮脂が落ちてしまうことがあります。
また、シャワーの温度は38度前後で水圧は弱めにしてあげます。
水圧が強いだけでも、赤ちゃんの皮脂は落ちてしまいます。
シャワーを浴びた後は、水分が残らないようによく拭き取り、
乾かしてあげます。
背中の汗は頻繁に拭いてあげる
赤ちゃんは、背中にたくさんの汗をかきますので、
ぬるま湯で絞ったタオルで拭いてあげます。
寝かせる時は、背中に汗取りパットを入れてあげて、
頭の下にはタオルを入れて汗を吸収してあげると良いです。
お風呂やシャワーの後は、身体のほてりを取ってから
寝かせてあげることで寝汗対策の効果もあります。
おむつは汚れたらすぐに替える
赤ちゃんがおしっこやうんちをしたら、すぐにオムツを交換してあげます。
水っぽいゆるいうんちの時には、お湯を入れた容器に
おしりをつけて洗ってあげたり、シャワーなどで洗い流してあげましょう。
外出時は、お尻拭きシートなどを使ってこまめに綺麗にしてあげ、
かぶれることが無いようにしてあげましょう。
身体はしっかり洗ってあげる
赤ちゃんのくびれやしわって可愛いですよね。
ムニムニ触ると気持ちが良いですが、一番汚れが溜まる場所です。
赤ちゃんの身体を洗う時は、溜まりやすい箇所を重点的に洗い、
汚れをしっかりと落としてあげます。
洗う時は、手でやさしく洗ってあげて、
泡が残らないように洗い流してあげましょう。
洗浄料の泡が残っていると
肌トラブルの原因になってしまいます。
お風呂の適温は38度~39度
赤ちゃんをお風呂に入れる時の適温は38度~39度です。
お湯の温度が高いと赤ちゃんの肌の潤いを取ってしまったり、
湿疹が出ている時は、かゆみを増さないようにぬるめのお湯で
洗ってあげるのがいいです。
肌の乾燥を避けるために、お湯につかっている時間は
5分以内にします。
乾燥しやすい肌の保湿をしてあげる
赤ちゃんの肌は、乾燥しやすい状態にあります。
肌も刺激を受けやすいですし、肌トラブルを起こしやすいです。
毎日の保湿ケアをすることで乾燥から肌を守ってあげます。
ママの手もキレイにしましょう
赤ちゃんに保湿クリームなどを塗ってあげる時には、
ママやパパの手もキレイにしてからにしましょう。
爪を短く切り、手を洗います。
肌を傷つけたりすることを避けるためですので
自分の手のケアも行ないましょう。
初めて使う保湿クリームなどは試し塗りをしてあげます。
腕の内側や太ももなどに少量を塗って1日様子をみます。
赤くなったり、湿疹が出ていないことを確認してから
使用するようにしましょう。
保湿クリームなどを使う時は、肌の水分を拭きとってから、
保湿クリームなどを塗ってあげます。
お風呂あがりにも保湿を行なってあげる
お風呂あがりの赤ちゃんに保湿クリームなどを塗って肌ケアをしてあげます。
水分をきちんと拭き取って、すばやく保湿クリームなどを塗りますが、
目安としては5分以内が良いとされています。
できるだけ、早く保湿クリームなどを塗ってあげることが良さそうなので、
パパとママで一緒に赤ちゃんを拭いてあげて、
塗ってあげると良いと思います。
赤ちゃんに合った保湿剤を選んであげる
色んなタイプの保湿剤があります。
保湿剤の種類と特徴を知り、赤ちゃんに合った保湿剤を選びましょう。
保湿ローション | 化粧水タイプと乳液タイプの2種類があり、夏はサラっとした化粧水タイプがおすすめ。頭皮や全身に使えるタイプが多いです。 |
保湿クリーム | 保湿ローションよりも油分を多く含んでいるため、カサカサ肌に塗るといいです。春・秋・冬におすすめのタイプです。 |
オイル | 乾燥がひどい肌に塗ってあげるといいです。保湿ローションの上から重ねて塗ると効果的です。秋・冬に適していて、全身に使えます。 |
ワセリン | 皮膚に膜をつくって水分の蒸発を防ぎます。顔、おしり、股に使用するのがおすすめで、秋・冬に適しています。 |
保湿剤は手で塗ってあげる
おなかの量は、ローションであれば1円玉程度、
クリームなら人差し指の第一関節までの長さが適量です。
塗る時は、身体に点在させておなか全体に手でやさしく
伸ばして塗ってあげます。
顔・耳・手・足・脇の下・腕・脚のくびれ部分の保湿箇所も
きちんと塗ってあげましょう。
紫外線から赤ちゃんを守ってあげる
赤ちゃんの肌は、紫外線のダメージを受けやすいです。
ちょっと油断してしまうと、ひどい日焼けになってしまうことが
ありますので注意が必要です。
色んなグッズがありますので、グッズを上手に活用して
紫外線から赤ちゃんの肌を守ってあげましょう。
外では長袖・長ズボン
外に出る時は、紫外線を浴びる部分を少なくするために、長袖・長ズボンを
着せていきましょう。夏は、通気性・吸湿性のいい衣類を着せてあげます。
UVカット効果のある衣類を着せてあげるとより効果的です。
帽子をかぶせてあげて、目・頭皮・うなじも保護してあげます。
見過ごしがちなのが、ベビーカーに乗っている時です。
照り返しにより、日焼けをすることも夏はありますので、
タオルなどをして直射日光があたるのを避けるようにします。
紫外線の強い時間の外出は避ける
10時~14時の間が最も紫外線が強い時間になりますので、
この時間帯での外出はなるべく避けるようにします。
朝は9時まで、夕方は16時以降での外出は良いと思います。
日焼け止めを塗る
日焼け止めは、生後6ヶ月頃から使用することができます。
でも、肌トラブルがある場合には使用を控えた方がいいです。
6ヶ月未満の場合でも紫外線が強い場所に行く際には塗っておいた方がいいです。
日焼け止めは、汗で流れてしまうと効果が薄れてきますので、
2時間ごとに肌をキレイにしてから塗り直すとよいです。
帰宅後は、洗浄料を使って日焼け止めをきちんと落とします。
濡らしたタオルで拭き取ってもOKです。
虫よけをしてあげる
虫さされに、過敏に反応することがある赤ちゃんの肌。
症状が重くなることもありますので、出掛ける際には虫よけを
しっかりとして、虫よけ対策をしてから出掛けましょう。
長袖・長ズボンを着て予防
紫外線対策にも効果的な長袖・長ズボンですが、
虫よけにも効果を発揮してくれます。
ただ、暑い日は熱がこもりやすいため、通気性や吸湿性の優れた
衣類を着せてあげることが必要です。
薄手の洋服を選んであげましょう。
日焼け止めと虫よけ剤を塗る場合には、
日焼け止めを塗ってから虫よけ剤を塗ってあげます。
いずれも汗で流れてしまい効果が薄れてきますので
2時間ごとに塗り直しが必要になってきます。
虫がいる場所に近づかない
茂みや川辺、草むらなど、虫がいそうな場所には近づかないようにし、
夕方はとくに虫が活発に活動する時間ですので、要注意です。
水がたまっている箇所にも虫が寄ってきますので、
庭などに出る時は気をつけましょう。
虫よけグッズを活用する
スプレー、ウェットティッシュ、保湿剤など肌につけるタイプのものや、
衣類やベビーカー、車などにスプレーしたり、シールタイプを貼ったり、
色んなタイプがありますので、活用していきましょう。
6ヶ月未満の乳幼児には使えないモノもありますので、
虫よけグッズが何ヶ月から使えるかもチェックしてから
購入しましょう。
改めて、こうしてまとめてみると、
ここが出来ていなかったなぁとか、こういうこともあるんだぁと
思うところがあります。
赤ちゃんの泣いている意味が全て分かるわけではないので、
パパ・ママできちんと予防対策できることはきちんと行ない、
赤ちゃんの肌トラブルから守ってあげましょう。
慣れないことだと、分からないことがたくさんあります。
インターネットや情報誌だけでは不安があるようでしたら、
お友達に相談して、どう対応しているのか聞くのもいいと思います。
1人で悩まずに、パパや病院の先生、友達にも相談して
解決していきましょう。