退職して、次の就職先が決まっていなく、年末調整を会社で提出していない人は、確定申告をする必要があります。
税務署の確定申告会場に行き、税務署職員の方と一緒に作成した「確定申告書等作成コーナー」の入力方法を画像と写真を使って説明していきます。
中途退職者が確定申告に必要な書類
- 給与所得の源泉徴収票
- 生命保険料控除証明書
- 生命保険料控除証明書(医療保険)
- 社会保険料(国民年金保険料)控除証明書(本人分と妻分)
- 任意継続保険の領収書(または国民健康保険の領収書)
- 寄付金の領収書
- 還付金の振込先情報(銀行名、支店名、口座番号)
- 印鑑(認め印で大丈夫)
他にも医療費控除を受ける人などは、証明する書類の領収書や証明書が必要になってくるので準備して下さい。
確定申告書を作ってみましょう
1.確定申告書等作成コーナーにアクセスする
国税庁の「 確定申告書等作成コーナー 」にアクセスします。
作成コーナーの「申告書・決算書・収支内訳書等作成開始」をクリックします。
税務署への提出方法の選択画面で「書面提出」をクリックします。
住民基本台帳カードを持っている人は、「e-Tax」を選びます。
申告書等印刷を行う際の確認事項の画面が表示されますので、パソコンの環境について確認して、チェックをし、「次へ」をクリックします。
2.確定申告書の作成準備をする
作成する申告書等の選択画面で、「所得税及び復興特別所得税の確定申告書作成コーナー」をクリックします。
入力方法選択画面で該当するもの選びますが、今回は「質問に答えて作成」をクリックして確定申告書作成を行ないます。
はじめてご利用になる方への画面が表示されます。気になるところは詳しい説明を確認して頂き、「次へ」をクリックします。
事前確認が表示されますので、生年月日、申告書等の提出方法、収入に関する質問に答えて「入力終了(次へ)」をクリックします。
私の場合は、収入は給与のみにチェックをし、その他の質問はすべて「いいえ」でした。
給与所得のみの方の画面が表示され、「年末調整されていますか?」の質問のみに答えるようになっています。
年末調整はしていないので「いいえ」を選択して「入力終了(次へ)」をクリックします。
所得控除についての画面で、各項目について「はい」と「いいえ」を選択します。
私が「はい」と答えた項目は、
- 社会保険料控除を受けますか?
- 生命保険料控除を受けますか?
- 寄付金控除、政党等寄付金等特別控除を受けますか?
- 配偶者控除、配偶者特別控除を受けますか?
- 扶養控除を受けますか?
毎月寄付金を収めている、妻の収入がある、16歳以下の子供がいるため、項目の下3つを「はい」にチェックしています。
すべての質問に答えたら「入力終了(次へ)」をクリックします。
税額控除についての画面が表示されますので、ここでも質問に答えて「はい」か「いいえ」を選択して、「入力終了(次へ)」をクリックします。
収入(所得)金額・所得控除などの入力の画面が表示されます。
入力が必要な項目のみが表示されるので分かりやすいです。
では、上から順に入力を進めていきたいと思います。
3.給与所得を入力する
給与所得の「入力する」をクリックすると、給与所得の入力画面が表示されます。
源泉徴収票を準備して、上記画像の色が同じ部分の内容を入力していきます。
入力が終わったら、「入力終了(次へ)」をクリックします。
配偶者控除、配偶者特別控除、配偶者の合計所得の画面が表示されますので、
- 配偶者の氏名
- 配偶者の生年月日
- 配偶者が障害者である場合
- 配偶者の所得金額等
の項目を入力して、「入力終了(次へ)」をクリックします。
16歳未満の扶養親族がいる方の入力項目を入力して「入力終了(次へ)」をクリックします。
収入(所得)金額・所得控除等の入力の画面に戻ります。
4.社会保険料控除を入力する
社会保険料控除の入力をするので、「訂正・内容確認」をクリックします。
社会保険料控除の画面が表示されたら、「選択して下さい」をクリックして、該当する項目を選び金額を入力します。
健康保険を任意継続している場合は、「その他」を選び、「任意継続保険」と入力して金額を入力します。
参考にする資料は、
社会保険料(国民年金保険料)控除証明書と
任意継続保険の領収書を元に金額を入力します。
任意継続保険の場合、写真の右下に銀行の受付印がありますが、これがその年の12月までの分を計算して金額を入力します。
入力が終わったら、「入力終了(次へ)」をクリックすると、収入(所得)金額・所得控除等の入力の画面に戻ります。
5.生命保険料控除を入力する
生命保険料控除の「入力する」をクリックします。
生命保険料控除の画面が表示されるので、生命保険や介護医療保険料、個人年金保険料を記入して、「入力終了(次へ)」をクリックします。
6.寄附金控除を入力する
寄附金控除の「入力する」をクリックします。
寄附金の領収書や証明書から入力して、「入力終了(次へ)」をクリックします。
7.扶養控除を入力する
扶養控除の「入力する」をクリックします。
扶養親族がいる場合、入力して「入力終了(次へ)」をクリックします。
この扶養控除の入力は不要だったみたいです。そのまま、進めて行って問題無いようなので「入力終了(次へ)」をクリックします。
8.入力指定項目の入力完了
情報入力の項目がすべて完了しましたので、「入力終了(次へ)」をクリックします。
9.所得・所得税控除等入力
所得・所得控除等入力の画面が表示されますので、還付がある場合は、「還付される税金」のところに金額が表示されます。
この表が提出する確定申告書になりますので、記載漏れが無いか確認しましょう。
修正や変更がなければ、「入力終了(次へ)」をクリックします。
10.住民税等入力
住民税等入力画面が表示されますが、私は関係無いようなので「入力終了(次へ)」をクリックします。
11.住所・氏名等入力
「納税地及び提出先税務署」、「氏名等」に必要事項を入力します。
還付金額がある場合には、「受取方法」を選択します。振込口座の情報を入力する欄が表示されますので入力します。
入力が完了したら、「申告書等作成終了 次へ」をクリックします。
12.申告書等の印刷
印刷するには、「帳票表示・印刷」をクリックするとPDFファイルがダウンロードされます。そのダウンロードしたPDFファイルを開いて印刷します。
印刷が終わったら、「印刷終了 次へ」をクリックします。
作成後の確認事項の画面が表示されますので、気になる箇所があれば内容確認をして、「印刷後の確認終了 次へ」をクリックします。
これで、確定申告書の作成が完了です。
確定申告書を税務署に提出する
確定申告書は証明書類と一緒に税務署に提出します。印刷したものを郵送するのもいいですが、私は今回はじめてなので税務署まで提出しに行きました。
確定申告書の提出だけであれば、臨時会場ではなく、税務署で受付してくれます。午前中の早い時間に行ったのでほとんど人がいませんでした。
担当の人が、確定申告書の内容と源泉徴収票と証明書類の金額を確認して不備がないかをチェックしてくれます。税務署に入ってから5分程度で終わりました。
はじめてなので、不安もありますが、事前に作成していくのもいいと思います。