京都通に聞いたおすすめの紅葉名所の永観堂(えいかんどう)。
永観堂禅林寺は、京都の紅葉名所として大人気スポットです。11月の土日祝日には、多くの人が紅葉を楽しみに足を運びます。特に3連休の時は、長い列が朝早くからできている程、美しい紅葉を見ることができます。
永観堂の紅葉情報
ふっと左後ろを振り向いたお姿の「みかえり阿弥陀如来像」で有名な永観堂は、平安時代初期に、空海の弟子である真紹によって創建されました。七世の永観以来、浄土宗の寺院となり、永観和尚の名から永観堂という通称で親しまれるようになったようです。
東山の斜面に立つ開山堂や本堂は回廊で結ばれており、その中ほどの階段から眺める紅葉の美しさは、見た人みんなに驚きを与えてくれます。神社仏閣の自然や鴨川の風景などは地元の人にとっては観賞するものでは無くなっているかも知れません。
でも、永観堂の素晴らしさは秋の紅葉にあると思います。紅葉そのものの美しさもさることながら、葉が擦れた時になる音、鳥のさえずりなど、境内を包み込むすべての空気を肌で感じるながら、風景を眺めると心に残ります。
境内には、与謝野晶子の碑があります。紅葉狩りに来た時の歌で、3人の恋を思い描いた歌で、歴史からも紅葉を感じることができる永観堂で景色だけでなく、心も磨ける秋景色を堪能しましょう。
永観堂の紅葉見頃時期
11月中旬~11月下旬
永観堂の紅葉ライトアップ
永観堂では、紅葉のライトアップが行われます。
永観堂では毎年、秋の寺宝展に合わせて、ライトアップも行われます。11月上旬から12月上旬にかけて寺宝展とライトアップが行われ、ライトアップの拝観時間は17:30~21:00(受付終了は20:30)となっています。ライトアップの拝観料(料金)は中学生以上が一律600円となっています。
ライトアップで見れる境内は、阿弥陀堂、画仙堂、庭園となっています。秋の寺宝展の期間は、自家用車を駐車場に停めることができません。車で行く際には、京都市営の岡崎公園駐車場を利用しましょう。
永観堂のアクセス情報
- 住所:京都府京都市左京区永観堂町48
- 交通(電車):地下鉄東西線 蹴上下車 徒歩約15分
- 駐車場:20台分有り(無料)
- トイレ:有り
- 拝観時間:9:00~17:00
- 料金:一般:600円、小中高校生400円(寺宝展開催中は別料金)
- ライトアップ:有り
永観堂での紅葉動画(YouTube)
まとめ
永観堂は正式名称 禅林寺といいます。この永観堂には七不思議があります。
- 抜け雀・・・古方丈の孔雀の間の欄間には雀が描かれています
- 悲田梅・・・方丈の前庭にある梅の木の由来
- 火除けの阿弥陀如来・・・弘法大師が火除けの願を掛けて彫刻した霊像
- 臥龍廊・・・開山堂の回廊が湾曲していて、それが龍が如く見える
- 三鈷の松・・・松葉は普通二本ですが、この木の松葉は三本
- 木魚蛙・・・蛙が鳴き声がまるで魚を叩くような声
- 岩垣紅葉・・・臥龍廊や多宝塔付近の急斜面に生えている
余談話程度に。
永観堂の紅葉、ライトアップは地元の人のみでなく、観光客も多く訪れる場所のため、とても混雑します。平日でもライトアップを見に来る人が多く門の前から人が大勢います。観光バスが平日でもどんどん入ってきます。
20時以降であれば、比較的空いているときがありますので、その時間をねらって見に行くのもいいと思います。