京都通に聞いたおすすめの紅葉名所の清水寺(きよみずでら)。
清水寺は、京都の紅葉および観光名所として大人気スポットです。混雑しているのは分かっていても、足を運んで、清水寺の雰囲気や眺めの美しさなどを見に行きたいと思わせる魅力をもっています。
清水寺の紅葉情報
およそ12メートルの断崖にせり出した懸崖造りの舞台から崖下の紅葉を見下ろせば紅葉の雲の上にいるような錯覚を覚えるほど美しいです。こお圧巻の紅葉は清水の舞台からでしか味わえない光景です。
また、子安塔から舞台と紅葉の美しさを観賞するのも格別です。ライトアップされた夜は妖しいほどに色付いた赤を輝かせます。
清水寺は、宝亀9年(778年)僧賢心が開山しました。平安京の発展とともに歴史をつないできた清水寺。とりわけ、平安中期頃より貴族の間で高まってきた観音信仰により、十一面観音と本尊とし、京洛にほど近いこともあり、参詣や参籠の人々で賑わったと言います。
紫式部の描写だけでなく、清少納言もまた「枕草子」の中で「さわがしきもの」として、清水寺の「籠もり」、つまり、夜から朝方までの参籠のにぎわいを伝えています。
子安塔から舞台を見ると、燃えるような紅葉に清水の舞台が包まれているように見えます。国宝の本堂のほか、子安塔、奥ノ院、釈迦堂など15棟の重要文化財が点在し、清水の寺名の由来となった「音羽の滝」があります。
千手観音(子安観音)を安置する子安塔は、高さ15メートルほどの軽快な三重塔。安産や子育てに霊験あらたかと女性の信仰を集めてきました。正式名称は「泰産寺」。光明皇后がこの観音に祈り、孝謙天皇が生まれたという伝説が残っています。
清水寺の紅葉見頃時期
11月下旬~12月上旬
清水寺の紅葉ライトアップ
清水寺は、夜間の紅葉ライトアップが行われます。
毎年、11月中旬から12月上旬に掛けて行われ、18:30から21:30までとなります。成就院庭園 に入るには大人600円 小・中学生300円の拝観料が必要となります。
寒さも厳しくなり気温も10℃程度になりますので、紅葉の色付きはとても綺麗です。さらに、紅葉がライトアップされると赤みが増して、昼間とは違う紅葉の景色を見ることができますので、必見の価値ありです。
清水寺のアクセス情報
- 住所:京都府京都市東山区清水1丁目294
- 交通(電車):阪急京都線河原町駅または京阪本線祇園四条駅から市バス「清水道」下車徒歩約10分
- 駐車場:無し(近くに京都市市営駐車場や一時預かり駐車場があります)
- トイレ:有り
- 拝観時間:6:00~18:00
- 料金:一般:300円、小中学生200円
- ライトアップ:有り
清水寺での紅葉動画(YouTube)
まとめ
清水寺の紅葉は、どこから見ても感動するほど美しい景色を見せてくれます。奥ノ院や三重塔は特におすすめで、奥ノ院の上から見下ろす紅葉、三重塔を下から見上げる紅葉は、全く違う景色を味わうことができます。
さらにライトアップされる夜間になると、より違いが分かります。奥ノ院からは、下から当たるライトがもみじの赤や黄色の葉の色をより明るく鮮やかに照らすため、紅葉とその奥に見える京都の夜景が見所です。
三重塔は、下からあたったライトが赤みをより増し、三重塔が紅葉のもみじの中に埋まっている景色に、青白いサーチライトが三重塔の上を横切り、神秘的な夜空が浮かび上がります。このサーチライトは、「慈悲の光」をイメージしているそうです。