京都通に聞いたおすすめの紅葉名所の三千院(ざんぜんいん)。
境内の本堂や木々は良く手入れされていることがよく分かるほどに、綺麗にされています。その綺麗な木々が、幻想的な雰囲気を出している杉木立の間から、色鮮やかに色付いた葉を、堂々と見せつけ、紅葉シーズンの主役であることを強く印象付けます。
三千院は、三千院跡門とも呼ばれています。
三千院の紅葉情報
大原を流れる呂川が奏でる水音と、とりどりの色葉に導かれて坂を上ると石垣沿いの艶やかな楓の太樹が迎えてくれる三千院です。
石段に散り敷く紅葉も寺院の風格を添え、門跡寺院の威厳を漂わせています。三千院の見所は往生極楽院とその庭にあります。杉木立の力強い直線に、楓の繊細な枝振り、そして時折舞い散る一枚一枚の紅葉の色づきの違う景色は、ほのかに暗い本堂から眺めると、美しい絵のようです。
往生極楽院の中は、取り立てて荘厳を尽くしている風ではありませんが、随所に残る彩色の名残によって極彩色の浄土の世界が描かれていた従事が偲ばれます。
半分だけ開いた目でじっと庭を見つめているような阿弥陀如来像は、苔の上に散った紅葉ばかりを見つめているようです。空、苔、紅葉の見事なコントラストを堪能できるのは、仏ではなく人だけの楽しみ方なのかも知れません。
三千院は青蓮院、妙法院と共に天台宗三門跡の1つです。こけらぶきの往生極楽院は重要文化財に指定されています。前庭は「有清園」と呼ばれ、苔と楓が美しい庭です。客殿南庭は「聚碧園」と呼ばれています。
三千院の紅葉見頃時期
11月中旬~11月下旬
三千院の紅葉ライトアップ
三千院では、夜間の紅葉ライトアップは行わておりません。
紅葉時期になると「大原三千院もみじ祭り」が行われます。護摩の修法が行われ、煩悩を焼き尽くして、そのあと、清らかな願いへとかわり、仏様に通じて、幸福を招き、夢や希望が叶えられるとされています。
三千院のアクセス情報
- 住所:京都府京都市左京区大原来迎院町540
- 交通(電車):地下鉄烏丸線国際会館駅から京都バス約20分「大原」下車徒歩約10分
- 駐車場:無し(近隣の駐車場を利用)
- トイレ:有り
- 拝観時間:3月~10月9:00~17:00、11月8:30~17:00、12月~2月9:00~16:00
- 料金:大人700円、中高生400円・小学生150円
- ライトアップ:無し
三千院の紅葉動画(YouTube)
まとめ
車またはバスで行かれる際には、紅葉シーズンは京都市街の道路はとても混雑しますので、時間に余裕を持って行った方がいいと思います。渋滞を避けて電車利用で行くことで、スケジュールは立てやすくなります。
余談ですが、2009年に「ハヤテのごとく!」というアニメに三千院ナギというヒロインが出ていたアニメを思い出しました。気になる方は、YouTubeにありましたので。