裁判員制度で、正式に裁判員に選ばれる人のいれば、補充裁判員に選ばれる人もいます。
補充裁判員とは何でしょう?
裁判員裁判の補充裁判員とは?
補充裁判員とは、裁判員に選ばれた人が病気やケガなどで、裁判に参加することができなくなった時に代わりに参加する補欠要員のことです。
1つの事件で、裁判員は6名、補充裁判員は最大6名が選ばれます。
この補充裁判員に選ばれたら、呼ばれるまで裁判所に行かなくてもいいのでしょうか?
いえいえ、補充裁判員に選ばれても裁判員と同じように、裁判に参加することになります。
- 裁判や評議などには必ずすべて出席します
- 証拠などの資料類にもすべて目を通し閲覧します
なぜなら・・・
裁判員の欠員が出た時には、すぐに担当裁判に参加しないといけません。
そのため、すべての内容を把握しておく必要があるのです。
補充裁判員はあくまでも補欠要員なので、裁判所では、裁判員の後ろにいることになりますし、評議室では、評議の中ではなく、同じ部屋の外れた所で話を聞くことになります。
裁判員にできて、補充裁判員に出来ないことは、
- 法廷で承認や被告人に直接質問できない
- 評決(有罪か無罪かを決めること)に参加できない
- 評議で発言できない(裁判官から求められた場合のみOK)
補充裁判員であっても日当や交通費は、裁判員と同じ額の支給はあります。
裁判員制度は、知れば知るほど興味が出てきました。
裁判員制度の内容が少し変更されるようなことが、審議されているようです。
内容は、審理が1年以上続くような裁判の案件に関しては、裁判員の負担を減らすために、裁判官のみで行なうように変更を検討しているようです。
確かに裁判員の負担を軽減するのもそうですが、裁判の期間も短縮できるようになるといいと思いますね。