暑い夏でも、涼しい場所として夏の観光に人気の場所となっているのが「鍾乳洞」です。
鍾乳洞は雨や地下水が石灰岩を侵食して作り出した空間で、長い時間を掛けて出来たのもの、今でも侵食は続いています。
今回、紹介する鍾乳洞は整備され、家族連れで楽しめる場所を中心にしていますが、水に使ったり、壁をはしごでのぼるといった探検ツアーを用意している場所もあります。
それでは、おすすめの順に鍾乳洞を紹介していきます。
秋芳洞(山口県美祢市)
日本最大のカルスト台地である秋吉台の地下100mの場所に広がっている巨大洞窟で、特別天然記念物に指定されています。
幅が40m、高さ15mで全長8.9kmという広さの約1kmが公開されています。
お皿を階段状に敷き詰めたような百枚皿や黄金柱と呼ばれる石灰で出来た柱が迫力があり見どころになっています。
車いすの人も介護者がいれば3分の1の場所まで見学できます。
岩肌を登る冒険コースもあり、夏休みには、お父さんと子供が楽しそうに体験しています。
- 住所:山口県美祢市秋芳町秋吉3506-2
- 入洞受付時間:8:30~16:30
- 休業日:年中無休
- アクセス:JR新山口駅からバスで45分
- 見学時間:40分~1時間
- 公式サイト:秋芳洞
龍泉洞(岩手県岩泉町)
国の天然記念物に指定されている龍泉洞は、洞窟の奥から湧き出る水が作る複数ある地底湖が見どころです。ドラゴンブルーと呼ばれる水は幻想的な雰囲気を醸し出しています。
全長5km以上あるとされている洞窟の700mが公開されています。
4つの地底湖のうち3つが見ることができ、どれも透明度が高いですが、中でも第3地底湖は透明度が高いと言われています。
洞窟の入口から奥へと続く直線的な通路は百間廊下と呼ばれ、龍が通ったという伝説があります。
- 住所:岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字神成1番地1
- 入洞受付時間:8:30~18:00(5月~9月、その他は17時)
- 休業日:年中無休
- アクセス:JR盛岡駅からバスで2時間20分
- 見学時間:40分~1時間
- 公式サイト:龍泉洞
龍河洞(高知県香美市)
龍河洞は、国の天然記念物に指定されていて、秋芳洞と龍泉洞と合わせて日本三大鍾乳洞と言われています。
出口付近には、弥生時代に生活していた痕跡があり、当時の土器が鍾乳石に巻き込まれた「紙の壺」は見る価値があります。
全長4kmのうち約1kmを見学することができ、ガイド付きの冒険コースを申し込む人が多いです。この、冒険コースは約90分程のコースを体験することができます。
- 住所:高知県香美市土佐山田町逆川1424
- 入洞受付時間:8:30~17:00(3月~11月、その他は16:30)
- 休業日:年中無休
- アクセス:土佐くろしお鉄道いち駅から車で8分
- 見学時間:40分~1時間
- 公式サイト:龍河洞
玉泉洞(沖縄県南城市)
沖縄県の歴史や文化、自然を体験することができる「おこなわワールド」内にある玉泉洞。
さんごを主成分とする琉球石灰岩で、洞窟の天井からつららのように垂れ下がる鍾乳石の数は100万本以上と国内で最も多く、亜熱帯らしい雰囲気を味わえる鍾乳洞です。
ガイドが同行する探検ツアーが大人気で、胸まで水に浸かる場所もあるなど本格的なツアーは観光客におすすめ。
- 住所:沖縄県南城市玉城字前川1336番地
- 入洞受付時間:9:00~17:00
- 休業日:年中無休
- アクセス:那覇空港から車で30分
- 見学時間:30分
- 公式サイト:玉泉洞
安家洞(岩手県岩泉町)
この安家洞は、日本三大鍾乳洞である龍泉洞の近くにあり、全長24kmと国内で最も長い洞窟です。知名度は低いですが、日本一長い洞窟で地下迷宮。鍾乳石の種類も豊富。
一般見学できないコースを探検できる本格的なガイド付きツアーに参加するのがおすすめ。ツアーには子供も参加可能です。
- 住所:岩手県下閉伊郡岩泉町大字安家字日陰18
- 入洞受付時間:9:00~16:00(8月は17時まで)
- 休業日:12月~4月中旬
- アクセス:JR盛岡駅からバスで2時間20分
- 見学時間:30分
- 公式サイト:安家洞
日原鍾乳洞(東京都奥多摩町)
日原鍾乳洞は、全長1.3kmで800mが見学でき、途中の水琴窟の音色に癒やされます。関東では最大級の規模を誇る鍾乳洞で観光地として観光客が多く訪れる場所でもあります。
日原鍾乳洞には観音様がいて、その観音様が縁結びの観音様として知られています。そのため、良縁を祈願する女性も多く訪れます。
小学生でも歩くことができるので女性でも大丈夫ですが、動きやすい服装でスニーカーや運動靴など滑りにくい靴がいいです。ヒールはダメですよ。
- 住所:東京都西多摩郡奥多摩町日原1052
- 入洞受付時間:8:00~17:00(4月~11月、それ以外は8:30~16:30)
- 休業日:12月30日~1月3日
- アクセス:JR奥多摩駅からバスで35分
- 見学時間:40分
- 公式サイト:日原鍾乳洞
あぶくま洞(福島県田村市)
あぶくま洞は、8,000万年の歳月をかけて造られて鍾乳洞です。全長600mの洞内には、石筍と呼ばれる天井や床からタケノコのようなものが多数あり、神秘的な世界を演出しています。
国内の鍾乳洞で初めて舞台演出用の照明を使い、見る人を感動させる地底ファンタジーを満喫することができます。
公式サイトには、入洞割引券があるのでとってもお得!
- 住所:福島県田村市滝根町菅谷字東釜山1
- 入洞受付時間:8:30~17:00(3月~11月、それ以外は16:30)
- 休業日:年中無休
- アクセス:JR磐越東線神保駅からタクシーで4km
- 見学時間:40分
- 公式サイト:あぶくま洞
入水鍾乳洞(福島県田村市)
全長900mで名前の通り、水路が多い鍾乳洞です。
見学コースはA、B、Cの3コースがあり、BとCは水流沿いに膝まで水に浸かって歩いていくなど、本格的な探検ができます。
洞窟内にはコウモリの他にサンショウウオやヤスデなどが生息しています。
- 住所:福島県田村市滝根町菅谷字大六89-3
- 入洞受付時間:8:30~17:00(3月~10月、それ以外は16:30)
- 休業日:年中無休
- アクセス:JR磐越東線神保駅からタクシーで4km
- 見学時間:30分~1時間30分
- 公式サイト:入水鍾乳洞
滝観洞(岩手県住田町)
大理石の中に広がる鍾乳洞。洞窟の奥にある落差29mの滝は洞窟内のものとしては日本一の高さを誇っています。水量が多く迫力満点です。
滝観洞を見終わったら、名物の滝流しそばを食べるのが定番。
- 住所:岩手県気仙郡住田町上有住字土倉298-81
- 入洞受付時間:8:30~16:30(3月中旬~11月上旬、それ以外は16時)
- 休業日:12月28日~1月3日
- アクセス:JR釜石線有住駅から徒歩1分
- 見学時間:1時間
- 公式サイト:滝観洞
千仏鍾乳洞(福岡県北九州市)
千仏鍾乳洞は平尾台にあり、天然記念物、国定公園、県立自然公園に指定されています。神秘的な鍾乳洞が点在し、千仏鍾乳洞は全長数千mにも及ぶと言われていて、入り口から1.2kmまで観光することができます。
入り口の大小30の鍾乳石がある大偉観は見ものですし、軽装で行けるのに本格的な探検ができる人気スポットです。
- 住所:福岡県北九州市小倉南区平尾台3丁目2番1号
- 入洞受付時間:9:00~17:00(平日のみ、休日は18時まで)
- 休業日:年中無休
- アクセス:JR日田彦山線石原町駅からタクシーで20分
- 見学時間:40分
- 公式サイト:千仏鍾乳洞
まとめ
鍾乳洞の服装についてですが、服や靴、ヘルメットにライトなどレンタルが用意されている場所も多いです。
水に濡れることが多いので、着替えは用意していく方がいいです。
自然が生み出した地形に驚きながら貴重な体験をすることができます。
ガイド付き探検ツアーは事前予約が必要で有料になります。