冷却スプレーといえば、運動やスポーツなどをした後に
熱をもった筋肉を冷却するために吹き付けるスプレーですが、
この冷却スプレーで大やけどをするケースがあるようです。
それは、暑さ対策に関係があるようです。
まず、どのような事故が起きたのでしょうか?
【事故の内容】
自動車を運転中にたばこを吸うためにライターで火をつけようとしたところ、全身に火が燃え移り大やけどを負ってしまいました。
【事故の原因】
暑さを和らげるために、体や車内に冷却スプレーを吹きかけていました。その際に車の窓を開けて換気もしていました。
暑さ対策として、体を冷やすことと車内を冷やすために冷却スプレーをシューっと車内まいてしまったようです。でも、窓を開けて換気をして注意していたのになぜ、火傷をするようなことになってしまったのでしょうか?
なぜ、冷却スプレーから引火してしまったのでしょうか?
NITEによると、冷却スプレーなどには可燃性のLPガスが使われているため、車のような狭い空間で冷却スプレーを使用すると、LPガスが車内に充満してライターの火がLPガスに燃え移る可能性があるということです。
LPガスは、空気よりも重いため、狭い空間である車内に振りまいた場合には、車内の下の方にLPガスが溜まってしまいます。そのため、車の窓を開けて換気したとしても可燃性のLPガスが下に溜まっているため換気しても効果がないようです。
冷却スプレーを使って服の中などに噴きかけた場合には、服の中に可燃性のLPガスが溜まってしまいます。この状態の時に、たばこを吸うためにライターで火をつけるとどうなるか容易に想像することができますね。
暑い⇒冷却スプレーで冷却⇒ひんやり気持ちいい⇒たばこを吸う⇒火をつける⇒引火
という流れになるようです。
冷却スプレーを使用する時の注意とは?
- 火元の近くでは使用しない
- 車内や狭い室内などの密室空間でのスプレーの使用後ライターなどの火気類は使用しない
- 噴射距離と噴射時間を守る
スプレー缶での事故は他にもある
【スプレー缶による事故件数】
スプレー缶での色んな事故が起きています。
報告されているスプレー缶の事故は、
- 噴射されたガスに引火
- スプレー缶の破裂・爆発
- カセットボンベやスプレー缶のガス抜き など
の事故が起きているようですので注意しましょう。
また、車内にスプレー缶を置きっぱなしにしていることもありますよね。
- 冷却スプレー
- 制汗スプレー
- ヘアスプレー
- 殺虫剤
- 塗料缶
- 自動車用消臭剤
- 自動車用ガラスクリーナー
- タイヤクリーナーなど
自分も車の中に清掃用のスプレー缶などを入れっぱなしにしているので、車内に置きっぱなしにするのは止めようと思います。
まとめ
車内は想像以上に暑く(高温)になることから、
スプレー缶が膨張して破裂してしまう事故が多くなっているようです。
特に夏は日中の温度が35度を超える猛暑日になる日が続いたりしますので、
危険なスプレー缶は車から降ろしておく方がいいです。
また、お子さまだけを車内の残して、外に出ることはやめましょう!
脱水症状を起こしたり、熱中症になります。