世界遺産に登録されピーク時には、1日8000人以上の人が訪れる富岡製糸場。
富岡製糸場を見学して楽しい旅をしましょう。
富岡製糸場ってどんなところ?
群馬県富岡市にある富岡製糸場。
東京駅から電車を乗り継いで1時間30分で、目的の富岡製糸場のある上州富岡駅に到着です。
【経路】
東京駅から上越長野新幹線で高崎駅(約1時間)で乗り換え、上信電鉄で上州富岡駅(約30分)
富岡製糸場は、国指定重要文化財に指定されている貴重な建物です。
敷地面積は、53,738平方メートルと広大な敷地です。
あまりにも広すぎて広さが分からないので、東京ドームのグラウンド約4個分の広さがあります。
明治5年に国が建てた日本で最初の大きな工場です。富岡製糸場が出来てから140年以上経っていますが、製糸場の姿はほとんど変わっていないのです。
赤レンガに白い窓扉が特徴的な建物です。
富岡製糸場は繭(まゆ)を生糸にするための工場でした。
明治時代、日本製の生糸は質がよく海外で人気が高かったのです。
そこで、国が財源として儲かる工場になると判断して、生糸を大量生産するためにフランス技術者であるポール・ブリュナに工場建設を依頼して富岡製糸場はできました。
明治5年に完成して、フランスと日本の最先端技術が詰まった、近代的な富岡製糸場ができたのです。
富岡製糸場の特徴としては、
まずは建物です。木骨レンガ造となっています。これは、木枠の間にレンガを並べていく方法です。
従来の日本の建築技法では実現出来なかった、柱のない広い空間を実現しています。
生糸を作るための繭(まゆ)1つから作られる生糸の長さは約1.3kmもできるのです。
製糸場の見学の中で、一番目を引くのが繰糸場です。繭から生糸を作るための機械がズラーっと並んでいます。
繰糸場に並んでいる機械は、世界中でまだ現役で動いている機械で日産製のHR型という機械です。
日本初の大型製糸工場である富岡製糸場は、明治時代後半には、生糸の生産量と輸出量が世界一になりました。
創業当時は、日本全国から若い女性(15歳から25歳まで)を技術習得のために約400人の「工女」を募集していました。
しかし、最初の頃は変な噂がたち、人が集まらなかったようです。
「富岡製糸場では、外国人が若い女性の生き血を飲んでいる」と変な噂がたち、思うように人が集まらなかったのです。
この噂の原因となったのが、当時のフランス人たちが持っていたあるもの?
それは「赤ワイン」です。赤ワインを生き血と勘違いしたことで変なうわさがたったようです。
富岡製糸場の働く環境は、ブラック企業だった?
朝から夜遅くまで働き、フランス人が優雅に生き血を飲む・・・生き血ではなく、赤ワインですね(笑)
今で言えば、残業が多い企業ですよね。
しかし、当時としては働く環境として正真的だったのです。
- 日曜日は休み
- 診療・食事は無料
- 敷地内にはブリュナ館という学校も併設
と、まさに最先端な工場だったのです。
工場閉鎖になったのは昭和62年(1987年)です。創業から閉鎖になるまでの期間は115年です。私が生まれた当時も製紙工場として動いていたとは、その歴史の奥深さに感銘を受けます。
また、明治5年から使っている機械も動いてたのを考えると、とても良い機械であり、メンテナンスが行き届いていたことでしょう。
日本の家の寿命は30年程度と言われていますが、もっと長持ちできる家を実現できますよね(笑)
行列のできる激ウマ富岡製糸場グルメ!
富岡製糸場の見学をしたら、お腹が空きますよね。富岡製糸場の周辺には美味しい
行列のできるグルメスポットがあります。
田島屋
富岡製糸場の目の前にあり、行列が出来ているお店です。人気商品は、富岡銘菓「シルク入り まゆこもり」。
葛粉を原料に作られたお菓子です。葛には血行改善・冷え性、むくみ改善の働きもあり、歩き疲れた身体に最適ですね。
信州屋
群馬県産の豚肉・新玉ねぎ・生姜を特性の皮で包んだ、まるで絹のような滑らかさの「和風絹しゅうまい」
おぎのや 富岡製糸場前店
ひんやり口当たり滑らかなシルクパウダー入り「シルクソフト」
肉の原田
当時の富岡製糸場で働く工女さんが立ち寄って、買って帰っていたという昔なつかしの熱々「コロッケ」は味も作り方も当時のまま。
高田食堂
豚肉と玉ねぎだけという、とてもシンプルな「カレーライス」、この作り方が富岡市の昔ながらカレーの作り方で、シンプルでありながら、奥深い味が特徴。
疲れた身体を癒してくれる磯部温泉
富岡製糸場から車で約20分のところにある「磯部温泉」。
草津温泉や伊香保本線などで有名な群馬県、そして、磯部温泉は温泉記号発祥の地として有名な温泉地です。
9軒の温泉旅館をはじめ、日帰り湯や足湯などがあり、東京の奥座敷として湯治客が絶えない磯部温泉です。
名物は磯部温泉を使って焼いた「磯部せんべい」。
街の中心を流れている碓氷川では、6月中旬から9月中旬までの期間限定で鮎が食べられます。
磯部簗(いそべやな)では、鮎と地元野菜を使った「世界遺産御膳」を食べることができます。
旅の疲れを癒やす宿でおすすめなのが、「せせらぎの湯 桜や作右衛門」(群馬県安中市)。
明治3年創業の温泉旅館で、富岡製糸場を見学したあとに宿泊する人が多い旅館の1つです。
川と緑に囲まれ、ゆっくりと疲れを癒してくれ、無味無臭でとろみのあるのが特徴の温泉が人気です。
泉質:塩化物・炭酸水素塩強塩温泉
効能:冷え性・やけど・慢性皮膚炎・神経痛など
磯部温泉で宿泊した翌日に家族で行きたい場所
富岡製糸場を見学して、温泉旅館で疲れを癒やした翌日は、群馬サファリパークで、動物たちとのふれあいは如何ですか?
富岡製糸場から約10分程度、磯部温泉から約30分で群馬サファリパークに到着。
動物たちと間近で触れ合えるのが魅力です。エサやり体験バスで園内を体験しましょう。
東京ドーム約8個分の広さの中に、動物が約100種類、1000頭以上が暮らしています。
夏は、春に生まれたカワイイ赤ちゃんを観ることもできます。
みんなが一番楽しみにしていることがエサやりです。動物に直接エサを与える時のエサを引っ張る感覚やニオイなどを体験でき、子供だけでなく大人も楽しめます。
敷地内には、赤ちゃん動物との記念撮影もできます。オランウータンやホワイトタイガーと触れ合えるとのことで、行列が出来るほどの人気となっています。