宇宙旅行を現実的なものにするために
20世紀末から建設が始まっている国際宇宙ステーション。
この国際宇宙が完成して、実用化されると
国際宇宙ステーションに住むことができるようになる・・・
1998年11月20日にロシアのザリャーが打ち上げられ、
国際宇宙ステーションの建設が始まりました。
国際宇宙ステーションの建設目的
大気がなく、無重力の宇宙空間でなければできない、様々な実験や観測を行うことを木手にしています。
天体観測
宇宙空間では大気に邪魔されないため、地上から高性能な望遠鏡を使っても出来なかった観測が、360℃全方位の天体に対応できるようになります。地球には届かないX線やガンマ線などの観測もでき、地球上では出来ない研究を行なっています。
地球観測
宇宙ステーションから地球の表面のほとんどが観測できることから、大気の状況や地上の様子などを宇宙から観測することで環境問題の解決に繋げる研究が行われています。
宇宙利用技術の開発
将来の宇宙開発に必要なロボットや光通信、太陽エネルギーの利用などの技術を、実際に宇宙で行ない、宇宙空間での操作性や耐久性などを正常に動くのか試験を何十回も行なう研究を行なっています。
新材料の開発と生物科学の実験
重力のある地上では、混ざることのない物質どうしても、無重量空間では混ざり合うことがあり、これを利用して新材料や医薬品の開発に役立てる開発が行われていたり、無重力に生物を連れていき、生物の変化を研究することもされています。
国際宇宙ステーションは、どのような構成になっているのか?
国際宇宙ステーションは、どのような作りになっているのでしょうか。
各構造について、詳しく見てみましょう。
太陽電池バドル(SAW)
太陽電池パネルで宇宙ステーションに必要な電力を作るために必要なものです。回転させることもできるので、いつも太陽に向けてパネルを動かし、効率的に電力を作り出せるようになっています。
ロシアサービスモジュール
1999年7月に打ち上げられ、3人の宇宙飛行士が滞在することができる最初の居住区間です。
きぼう(日本)
日本が開発した宇宙飛行士が長期間活動できる施設で、次の4つからできています。長さは11.2メートル、直径4.4メートルと大型バスほどの船内実験室となっています。実験材料などの保管庫で、地球に持ち帰ることも出来る船内保管室が備わっています。宇宙空間での実験をする船外実験プラットフォームと船外作業を行うロボットアームがあります。
ノード
ノードとは、モジュールとモジュールをつなぐ部分のことです。スペースシャトルなどともドッキングして物資の補給などを行なう際にも利用されています。
実験モジュール
ESA実験モジュールは、2002年にアメリカのスペースシャトルによって打ち上げられた実験モジュールで「コロンバス」と名付けられています。全長6.7メートル、直径4.5メートル、重さ9.9トン。ここで、生命科学や物質科学、液体科学、基礎物理学などの実験が毎年500以上も行われています。
もっと詳しいことを知りたいなら
人間が宇宙に向かうようになってからの歴史や宇宙飛行士の仕事、宇宙についてなどを解説しています。また、宇宙やロケットに関する簡単な実験も紹介しています。
- 宇宙ステーションの中はどうなっているの?
- 宇宙ステーションではどんなことをするの?
- 日本は参加しているの?
- どうやって作っているの?
- 宇宙飛行士にはどうやったらなれるの?
- スペースシャトルはどうやって飛ぶの?
などの疑問について知ることができます。
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