さて、いわゆるブラック企業に行って人間不信になった私は
親の介護の為
と言い訳がましい辞める理由を言ったにもかかわらず、
許可されませんでした。
ブラック企業を辞める時の理由
そこで新しく考えたのは
新しく化粧品の訪問販売をするので辞めます。
と半分嘘をついて
何とか辞めました。
実際、化粧品をだらだらと売る仕事はしていたので。
仲の良い人にしか売らないので収入にはなりませんが。
上司は私の将来を考えてくれていたのでしょうが、
その時の私には上司も敵にしか見えなく、
この会社から逃げることだけを考えていました。
話の通じない上司ではなかったので
正直に言えば何とかしてくれたかもしれません。
しかし、その時の私には
言ってどうにかなるわけがない。
これ以上ひどくなるんだ。
そう思っていました。
それから
しばらくは仕事をする気もなく、
貯金で生活をしていました。
人と会うのが嫌でした。
正社員なんかになりたくないと
思っていたのかもしれません。
そして、
国は無知なものに冷たいのだと気付いたのもこのあたりでした。
あまりの疲れと
あまりの気の緩みで数か月何もしなかった私は、
しばらくしてから離職票が来て
ハローワークに行くとともに
区役所に健康保険証を交付して貰いに行きました。
そこで、退職してから発生していた
健康保険料や国民健康保険が未納になっていると聞かされました。
行ったのが半年たたないくらいだったので
未納の額は大変なことに。
これを払えと言われても
払えるわけがありません。
ただ払ってください。
と迫られ、すぐには無理だといいましたが
払ってくださいの一点張り。
もう少し、何とかならなかったのか
今でもあの対応には不満がありますが、
役所とはそんなものだとあきらめ半分でした。
私は早急に働く道を探さなくてはなりませんでした。
正社員は恐ろしいと刷り込まれた私には
アルバイトの道しかないと思い込んでいました。
この頃、派遣というのもあるのは聞いていましたが、
知らない世界に飛び込む勇気もなく、
学生の頃のサービス業でのアルバイトを生かし、
カフェで働くことができることになりました。
カフェにブラック企業の時の上司が・・・
そのカフェは、正社員だった時働いていた場所と同じ駅でしたが、
そんなことを考えている猶予はないと焦っていました。
拾ってくれただけでもありがたいと
そのカフェで働きました。
月収は正社員のときの半分くらいです。
それでも、仕事を教えてくれるし
泊りサービス残業なんてないし、
時間通りに終わって帰れる。
働いた時間の分給料が貰える。
それがなんと嬉しかったことか!!
お昼ご飯を食べながら仕事しなくて良いといわれて
どんなにビックリしたか。
休憩時間に休憩出来る喜び!
将来ずっとアルバイトできる体力がないことや
この収入でずっと生活していけないだろうことは
漠然としすぎてわかっていませんでした。
給料は、税金を払ったらほとんど手元には残りません。
財布の中に札が入っていたことはほぼ無かったです。
給料日前は数円しかないのは当たり前でしたから。
実家でなければ
餓死していたでしょう。
そのカフェに一度、
正社員の時期の上司が来たことがありました。
元気にしているか?
新しい仕事はどうなっているのか?
上司は、私にとって恐怖を思い出させる一因でありました。
顔が引きつり、手が震え…。
上司ではなく、その部下が酷かっただけなのに
私はもうこのカフェを辞めるしかないと思うほど
一瞬で追い詰められました。
ただ、心配して言ってくれていたと今なら思えるのに。
後で、店長に何か苦情を言われたのか?
と聞かれましたが、
何でもありません。
と、そのときは数か月で会社を辞めてしまったダメな自分を
さらしたくなくて、
言ったらあの会社の人に何をされるのかと怖くなり、
自分の中に閉じこもっていました。
あの害虫駆除会社、シー・◯◯・シーの事を
言えるようになったのはかなり後の事です。
自分が悪いと考える傾向があるので
これくらいの事で辞めてしまって恥ずかしい。
しかし、踏ん張れる力もなく
逃げてしまった自分が情けない。
本当にそのようにしか思えなかったのです。
今は、違うといえますが
あのころの恐怖はどう説明していいのか…。
アルバイト生活は遊びもせず、
ただ、朝4時に起きて21時には就寝する
規則正しい生活を送っていました。
店長が何度か変わり、
なぜか勝手に私に嫌われていると思った新しい店長が
私となぜか仲良くしたいと、
アルバイト仲間を通じて飲み会に行かされたり、
私がお店のお局だと勘違いした店長が
私よりも長くいる人を無視し私に全部聞いてくるということもありました。
しがないタダのアルバイトで居たかった私は
そんな店長のもと3年も我慢出来ないと
次のアルバイトを探すことを決心させました。
まだアルバイトなのは、
やはり正社員は怖いのが抜けなかったのと
一般企業はみんなこうなんだという勝手な恐怖で
選択肢には入っていませんでした。
歳を重ねると、立ち仕事は腰に来ますね。
腰を本格的にやってしまって立ち仕事に限界を感じたのは
次のアルバイトでした。